2004年1ページレビュー

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例の掲示板「1ページレビュー」2004年記録

[2] アンドウ 2004/06/15(火) 02:12
[公演名] 「架空のステージ」
架空のステージというだけあって、一から十まで架空であった。
ここには思う様新潟の演劇作品のレビューを書いてください。基本
的に新潟県内で上演された作品であれば、東京の劇団の作品であっ
ても感想を書くことが出来ます。それはあくまで原則なので、「どう
しても書きたい!感動した!つまらなかった!」という県外の演劇
作品についてのレビューも黙認します。
 「詳しいレビューは自分のHPに書いちゃったので、是非御覧に
なってください」と、一言書くのもOK!人様の感想って気になる
よね。覗いちゃおうネ。


[3] ナカジマ 2004/07/07(水) 02:06
[公演名] 「蒼穹は黒っぽい青をして」
 では早速。2004年7月3日の僕の日記に感想書きました。
支離滅裂ですが、興味がある方はワン・クリックどうぞ。

[5] ぱぴこ/偽 2004/07/07(水) 10:07
[公演名] 蒼穹は黒っぽい青をして
[4段階評価(S・A・B・C)] A
御開店おめでとうございます。お初です。某劇団BBSより来ました。
アングラ面白い。ボダってる人達の話と判断しました。単純に判断
し過ぎかな?狂気は薄め(基地外はいない)で、演出、役者、共に
いいので一般(の舞台好き)受けしやすい舞台かな。
ラスラスの花束は大素敵だが蛇?谷藤さん引退ですか?と思た。意
味無しだったらなお哀しいが。
いや、評価はAなんですが(笑)面白かったし話も分かるし。
書き込み時に削除キー設定が出来ないので書き込み怖い。削除依頼
はどこー?(笑)多目的掲示板でいいのか?

[6] げんぱ 2004/07/09(金) 00:18
[公演名] 「星空はヘモグロビン」 [劇団名] 第二黎明期
2004年7月9日のげんぱの日記「げんぱの生態」に感想書き
ました。
わぁ、ドキドキします。
興味があったら、見に来てください♪

[7] 木乃伊 2004/07/09(金) 01:09
[公演名] 芝居の丼「カラフル・イン・ザ・サイバー・タウン」 [劇
団名] 情熱華劇団
役者の人々が中途半端に舞台に立てるので、大失敗もなかったが
面白くは無かった。頭が固い。もっと自由に演じたらいいと思う。
台本が不味い。バーチャルネット(+恋愛)なんて、題材が古いと
思う。
舞台の第一段階のノウハウはもうわかっているのだから、もっと上
を目指してほしい。
独自性が足りない。


[8] エス 2004/07/09(金) 12:24
[公演名] 芝居の丼・「駅前の魔法使い」
 パンフレット失くしちゃって、題名正しいか不安。
 不思議なことに、稚拙う!なところが面白かったりしました。ケ
イちゃん役の女の子がそうだったけど、好感持てちゃうんですよね。
ま、好感だけでは尻すぼみだから今後に期待します。
 台本はハリーポッター??もう少しパロってもよかったのかも。

[9] ナカジマ 2004/07/10(土) 01:46
[公演名] 夜空はヘモグロビン [劇団名] 劇団第二黎明期
 忙しくって今回の再演を見れなくて残念!初演はスゲーよかっ
たんだよなあ。僕はアレで黎明期さんのファンになりました。もっ
と言うと初演の「夜空はヘモグロビン」が黎明期さんの作品で一番
好き。
 初演は男女の、あっけないようでいて
実は未練があって、ラストシーンで清々しく決別するっていう、気
持ちのいい裏切り感がありました。舞台上の男優・女優がカッコよ
くて。今回はそれが、女の子二人の話だってんだから、ビックリ!
初演がよかったのと、新人さんの公演だってんで、観る人の心構え
も普段とは違うんでしょうね。


[10] 青子 2004/07/10(土) 17:21
[公演名] 蒼穹は黒っぽい青をして
 全体に過剰は過剰なのだが、自制が働いている感じ。ちゃんと
踏みとどまっている。何より役者さんに自己陶酔がなくて等身大。
だから芝居の中に引き込まれていく。
 娼婦の弟は実の弟ではなくて、弟だと勝手に詐称していただけだ
った、というところが前時代的な「血の淀み」のドロドロ感から解
放されるポイント?母親とか姉とかいう個人的な繋がりによって何
がなし特定されていく道に入り込まずに、一般論に拡散してゆく感。
 その逸れ加減は、悪い夢ではなく綺麗な夢であるかの如く祝福さ
れて、現実のみじめさと対比されて切ない。(社会の底辺に堕ちて辛
酸を舐める絵に描いたような不幸よりも、都落ちしてパッとしない
ながらも一家はそれなりに幸福、地域社会に受け入れられて評価も
され…、だなんて、そっちの方が断然みじめで悲しい。)
 そういうラストも含めて、昔のアングラ的匂いを残しながらも現
代的という感じがした。

[13] 木乃伊 2004/07/10(土) 23:19
[公演名] 蒼穹は黒っぽい青をして
青子さんは、「自制が働いている感じ」とかかれていました。私も、
そういう感じを受けました。しかしながら、私はその自制心が逆に
残念でなりません。確かに現代的であり、若い方にも観易いものに
なっていたかと思いますが、新潟で数少ないアングラを見せてくれ
るならば、もっと偏って過剰さ、異常さをありのままに出しても良
かったのではないかと思いました。

とはいえ、新潟ではめったに見れない芝居で非常に楽しませていた
だいたのですが。

[14] ヘモ子 2004/07/11(日) 15:29
[公演名] 星空はヘモグロビン
 まず、結論。観た人の感想はおおむね「初演版の男×女の方が
良い」だったらしいが、私は今回の方が良かった。
 だって、彼女たちの間にフィジカルな関係があったのかどうかと
いうことを含めて、友情なのか恋愛なのかを曖昧にさせておくこと
の出来る唯一の設定だから。女の子どうし、というのは。
 そして、その点が今回の再演の舞台の最大の魅力であったと思う
ので。
 男×女だったらそうはいかない。そう(恋愛関係)でしかありえ
ない限定された設定になってしまう。そういうものをすがすがしく
見れるほど私は素直でないので、恥ずかしくて、むずがゆくて、苦
手。だいたい、分かりきったことというのは想像力が限定されてし
まって物足りない。
 男の子どうしなら、どうか。友情限定にするほかない。ゲイとい
う設定もアリだけど、そうなると微妙なぼかしは通用しない。それ
やこれを生々しくするのは如何なものか。やはり友情限定にとどま
って欲しい。暑苦しいけど致し方なし。
 ところが女の子どうしだと無理なくぼかせるのである。受け手の
側でいくらでも想像できる余地が生まれる。特に今回は、少女の域
を脱していない役者二人だったのでバッチリ。かわいくてたまらん。
 大人は冷静。恋愛においても客観的に自分をみる余裕がある。そ
こが寂しいといえば寂しいわけですが。
 子供は真っ直ぐ。100でなければゼロ。なんという潔さ。そし
て切なさ。
 ねえ、君たち。その間には99通りもあるんだよ。更にはグラデ
ーションがかかってて、もっと無数にあるんだよ。ポッキリ折れて
しまいそうな彼女たちに心のうちで語りかけていたら涙が出そうに
なった。
 私も年だなあ。(しみじみ。) 

[15] 音庵 2004/07/11(日) 18:46
[公演名] 星空はヘモグロビン [劇団名] 第二黎明期
芝居の批評として、初演と再演を比べるのはまああることだろう
けど、芝居の本質を語ることにはならないように思います。テキス
トとしてベースは同じだけれど、別のストーリーであるわけだし、
そこで表現され(ようとし)ているものも全く同じわけではないで
しょう。
初演の場合(ここから結構失礼になります、あしからず)、狸系の佐
藤氏と狐系の山崎さんの相貌とたたずまいと表情は、明らかにオト
コの弱さを際立たせており、去っていく方が(引きずるものはある
にせよ)圧倒的に強いと感じさせました。佐藤氏の、情けないオト
コをやらせたら一品の、あの目を見開いた空虚な表情、イタくてし
ょうがない精一杯の笑顔。だからこそ、ラストの台詞と表情が雄弁
であり、明るい中に醸し出される一種透徹した哀しさを表現しえて
いたと思います。
私は今回再演を見て、改めて戯曲としての質の高さを感じ、またデ
ィテールに気を配る演出の目に感銘を受けました。2人の役者は、
拙さもあるけれどこの設定だからこそ出てくる感情があって、新鮮
でした。字数が足りんので、続きは黎明期さん掲示板で。

[16] 音庵 2004/07/11(日) 19:04
[公演名] 蒼穹は黒っぽい青をして [劇団名] 演劇ぷろじぇくと
坂下さん
アングラという言葉ばかりがとびかっていますが、特にこだわら
ない方がいいと思います。アングラをやろう、という企画ではない
と思いますし。ただ、80年代くらいにそちらを経験した人とそうで
ない人では感じ方が違うとも思います。新宿梁山泊のテントでも感
じたのですが、こういう世界を持った芝居を現在やることは、一種
ノスタルジックな伝統芸能的になってしまい現代と乖離する危うさ
があると思います。しかし、高層ビルが建ちみな小奇麗に着飾って
歩き、すでに存在しなくなったかのようなこのすえた匂いのギラギ
ラした世界は、一皮向いた都会のどこかにまだあることを感じた芝
居でした。これを今の空気の中で書かざるをえなかった保坂氏、こ
れを見て心のどこかが反応してしまう(自分を含めた)客がいると
いう事実。何人かが語っておられるように、これは純粋な狂気に満
ちたアングラの世界でなく、現在の芝居であり、アングラテイスト
を薄めているというよりはこれが現在の空気の中でリアルであるぎ
りぎりのラインなのではないかと思います。
ケレンの満ちた仕掛けや衣装、役者のパワー、1つの芝居として面
白かったし、これを今、ENTで、オールドファンも若者も一緒にみ
ることができたのは幸せなことだと思いました。

[17] 黒耳うさぎ 2004/07/12(月) 13:12
[公演名] 芝居の丼 [劇団名] マジラボ、情熱、PBC
マジカルラボラトリー:劇団は好きだけど劇風が好きじゃない(な
んだそれ)叫ぶシーンが多くて苦手なんです。
情熱歌劇団:だいぶ近未来な作品でした。ラストとか無理やりハッ
ピーエンドにしてる感じがして不満。主人公の動きが不自然。
PBC企画:一言で言えばファンタジー。
個性が出すぎでバラバラな感じがしました。
三作品で1000円はお得だと思っていましたが微妙でした。三作と
も非現実という点で似た感じでした。これからもっと伸びていって
ほしいです。

[18] ぐらう 2004/07/17(土) 08:58
[公演名] ビリーとヘレン
りゅーとぴあの「意欲的」な試みのそれぞれは、中央の有名俳優
が来ることにより動員が増す効果と、新潟発信という地元民へのく
すぐりとあって、県内アマチュア演劇などみない客層も結構いるよ
うに思う。それはそれでいいのだが。間口が広がれば。ただ7000
円は高い。最初からさらされた、流木を使った素晴らしいセット、
木に絶妙なライティングで十字を現わし、移動式パネルの亀裂で見
せる十字など、劇中で多用される十字架のイメージは、悲劇をこれ
でもかと予期させる。また例によって客に見える形で宮川氏が演奏
する。金がかかってるのはよくわかるが、それは舞台の本質ではな
い。役者もいい。有名無名含め、実に上手い。しかし、話として我々
(私)が感情移入できるかというと、微妙なところでそれが阻害さ
れる。理解はする。しかし、他人事。アイルランドの悲劇や、背後
にあるナチスの台頭など、ヨーロッパでの客にアピールするものが
こちらでは届かないのだ。個人のことに還元しても、自分の生い立
ちに悩みを抱えるビリーの苦悩は、障害も加わって増幅はするのだ
ろうが、なんでそんなに悩むの?と思ってしまう。むしろ、ヘレン
に気持ちを打ち明ける心の動揺のほうが共感をもって胸を打った。
ヘレンは美しく魅力的だが、彼女が何を思っているのか最後まで見
えてこなかった。台本の問題なのか?1本の芝居としては面白かっ
たが、公的補助もあるだろうに、県内劇団の芝居が4・5本見れる
代金では…。

[19] ビリ子 2004/07/17(土) 12:46
[公演名] ビリーとヘレン
 放送禁止用語頻出で圧倒される。これは何というか微妙ですよ。
投げ掛けられる毒、提示される痛みをどう受け止めたものか、とい
う点で。
 痛い痛いリアルさを目指しているのでなく、どちらかというとロ
マンチックで寓話的な作り。方向性としては甘さに傾くのかと。
 ちょっとまだどっちつかずのところも随所に見受けられて、それ
が不満といえば不満かも。『カッコーの巣〜』の方がバランスよく定
まっていたように思う。私好みでした、ということですが。私は「痛
い」ほうが好き、ということ?
 斎藤由貴のヘレンを観たかった。絵麻緒さんはナチュラルすぎた
ように感じられた。
 それにしても7時開演、休憩10分、終演10時は長すぎ。なん
とかして下さい…。
 聖書の知識がない観客には意味不明になってしまう箇所は削った
らいいのに、といつも思うのですが。カットしても宗教性を表現で
きるはず。 

[22] 一吾 2004/07/19(月) 01:00
[公演名] エスケープフロムミスターフルボリューム'04
4年ぶりの再演ということで、楽しみに観劇。「8割方新作」の宣
伝通り、雰囲気が大分変わっていた。4年前にはなかった「危うい
世界観」に惹きつけられる。
たたみかけるようなコントの連続と強引な切り替えは相変わらず。
このスタイルに慣れていないと混乱するだろう。(個人的には好き)
シュールで魅力的な笑いを誘うものの、笑いの要素が多すぎて焦点
がぼやける感があった。4年前のネタに新しいネタが重ねてあった
りしたがもったいない。どっちかに絞れば面白いのに…
役者の力量が上がって演技がしっかりしていたが、もっと自信を持
った存在感がほしい。まだまだ浮き足立った感が残る。
大道具と映像効果は今回も斬新でレベルが高かった。
やや辛口なのは期待している劇団だから。
これからもがんばってほしい

[23] 音庵 2004/07/19(月) 02:21
[公演名] 売春捜査官 [劇団名] パラグラフ
少数精鋭の現在のパラ、ナイスファイトのグッドチャレンジ、で
した。バニーチームしか見てないのが残念ですが。作品論になっち
ゃうかもしれませんが、つか作品の問題意識って古いっちゃ古いわ
けですが、同じ構造を繰り返しながらも時代の中でバージョンを変
えて行くやり方は興味深いものです。建前の部分、オス・メスの本
音の部分、さらにそのまた奥の部分、と見せてそのまた奥の部分、
といろいろなレベルでの感情があり、それらを「演じ分ける」には
逆説的だけれどすべての層で100%マジでやる必要があるのだと思
いますが、その点は田才氏はじめみな真摯によくやっていたと思い
ます。シリアスもギャグも手を抜いてない。石山氏とか本当に真面
目にやってるし、少し余裕を持って体を張ったギャグができる松本
氏もやはり真面目です。みんな真面目にキレた演技をしようという
ところが見えるのがよさでもあり弱さでもある。小林素秋氏のよう
な、(一生懸命なのかもしれないが)どこかなめてるようなかろみは、
パラでは異質だといつも思います。男と女、上司と部下、東京(中
央)と五島(周辺)、日本と朝鮮、様々な差別関係と意識があり、お
ためごかしに「差別はいけない」とたれるのでなく、剥き出しの感
情の中で激しい科白をぶつけながら人間が人間としてもつ尊厳につ
いて考えさせる、教条的でない芝居です。紅一点池上さんは今まで
の役の中でも特に吹っ切る必要があった役で、すごい努力があった
と思います。ある意味パラのエッセンスが出た舞台でした。

[24] 音庵 2004/07/19(月) 02:43 [削除]
[公演名] エスケープフロムミスターフルボリューム’04 [劇
団名] 一発屋
あまりネタバレしてないつもりですが一応念のため。あるかも。
初演を見た感慨は断片的に残っているけれど、ディテールを覚えて
いるわけではないのですっきり新しい作品として見たわけですが、
2004年の今だからこそのネタや中嶋氏の「いま」を物語るような?
設定や、構造の抜本的変化はあるけれど、やっぱり笑ったところっ
て初演と同じところというか同じ感覚のはずし方なのでした。新鮮
に笑えた。ということは、物語として、作劇法として、作品として
のポテンシャルがもともとあるということなのではないでしょうか。
思えば一発屋の開演前アナウンスにはいつも楽しませて頂きました。
段々変わってきたけど、まったくくすぐりを入れないのは初めてで
は?これも、ハプニングを期待する本末転倒の予定調和に対するア
ンチでしょうか、ストレートに勝負できるという意識の表れでしょ
うか。役者陣は、レギュラーはいますが結構変わっていたしキャラ
も違うのだけれど、個々に見ればそのキレ方、吹っ切り方がすごく
高いレベルで、変な照れを感じないですみました。entでの前作の
ドメスティックなセットに比べ、抽象的でスタイリッシュな今回の
セットは一発屋にやはり合っていると思います。衣装はナチュラル
なようでディテールが面白い。キャラごとの差もあるし。
いろんな制約の面で、今回entだからできることもあったと思いま
す。しかし、個人的には小劇場だけでなく、一発屋にはホールで大
人数を相手に「やらかして」ほしいと思っているのです。今日はこ
れくらいで。

[25] オラッタ 2004/07/19(月) 21:45 [削除]
[公演名] エスケープフロムミスターフルボリューム’04 [劇
団名] 一発屋
 感じたことを思いつくままに。
 オープニングとエンドの音楽の曲目の使い方が上手いと思った。
 オープニング時に近藤さんが綺麗になったように感じた。
 いつもどおり、よくわからない展開だ。恐らく、脚本の中嶋氏?
は観客からよくわかな――い。といわれる事に快感をかんじている
んだろうなーーあ。と思いながら見る。もしかしたら、わかってた
まるか。と思っているのかもしれないと言う意地悪な思いもしてき
た。
 役者のレベルは確実に上がっているので、それでも共感できない
と言うのは昔の作品は現在の作品よりも未熟だったのでは?とも思
う。逆に言うとここ数年で作品は洗練され、かなり脚本&演出レベ
ルも上がっているのでは?と予想します。
 なかなか作品に入り込めない僕は演じている方の情熱に心打たれ
る。彼らはどうしてここまで熱いのだろうか?昔は相当に未熟だっ
たはず。受ない事も多々あっただろうに?と予想する。でも、一致
団結してきっと日々、精進して来たに違いない。一発屋のメンバー
は夢を追い続けて情熱を注いで来たに違いない。そういう人々を見
ている事は僕にとっては貴重な体験だ。
 そいう思いがふつふつと湧いてくるのであった。映画を見ても夢
を実現してるんだろうなーー。とは感じないので、そのあたりが僕
が演劇を見る原動力だったりする。
 そんな僕にとって、作品が面白いとかつまらないとかあまり関係
ない。夢を追っている人々の情熱ある演技を真近で見て元気をもら
っていると言う感じでしょうか?それが僕が演劇を見る理由だった
りする。熱いものが伝わればいい。



[26] フル子 2004/07/25(日) 23:17 [削除]
[公演名] エスケープフロムミスターフルボリューム’04
 『タッチ』(甲子園)、ピザ、花火などなど夏っぽくて、『エスケ
ープフロムミスターフルボリューム’04(夏)』という感じでした。
 いつもながら時間軸も空間も行ったりきたりして分かりにくくて
難しい…。平和へのメッセージ?ラブストーリー?などと考えたり
するのは野暮というものなのでしょうね。
 アニメ版の『タッチ』を知らない世代も多いと思うのだけど、そ
ういう「取りこぼし」は構わないのでしょうか。伝え損なうメッセ
ージは無いのでしょうか。ちょっと気になります。(そんな突っ込み
もまた無粋?)
 黄色い雨合羽の女の子が可愛かったです。生身の女の子の動きと
いうよりも着ぐるみっぽい動きで、それが妙に可愛いくて良かった
です。

[27] 音庵 2004/07/26(月) 01:10 [削除]
[公演名] エスケープフロムミスターフルボリューム’04 [劇団
名] 一発屋
ネタばれですが。今回の芝居は(も)例によって役者が複数のキ
ャラをすっと演じ分け、時間と空間が入り乱れている。自分なりに
上げてみると、@西原店長のもと、海外旅行キャンペーンをやって
いるピザ屋では新人鮫島が応募葉書に自分の名をはじめ店員の名を
書きまくり、本人を除いて当選するが本部に目をつけられる。Aフ
ルボリュームと称する新興宗教団体は、理想の地を築くため中東辺
りに地雷に囲まれた「光の地」を築く。互いにコードネームで呼び、
「先生」の謎めいたアフォリズムの指示を仰ぐ。B三井という男が
開発したコンピューターウイルスが感染したCPをスクリーンセー
バーしか映らなくさせる。その画面を見つづけると変調が起こる。
三井を当局が追い、さらにピザ屋?の本部が追う。C逃亡した三井
はフルボリュームに合流する。D海外旅行にきたピザ屋一行は奇妙
なガイドに振り回されながら、地雷原に引っかかり事故に。うち女
子高生セリカはフルボリュームに救出され、行方不明扱いに。Eセ
リカを嫁にという「先生」の意向で、(雪)ダルマはセリカと共に地
雷原を行く「聖者の行進」を課せられる。道中2人は淡く接近。F
機密を守ろうとする「ショーグン」一行の旅路。F5年後、店長と
なった鮫島のもと、ピザ屋はチーズ増量キャンペーンをやっている。
G事故の後遺症(PTSDだっけ?)に悩むセリカは時間と空間を瞬
時に飛び越える。花火の音と爆音、大ボリュームと難聴、ユニフォ
ームとユニフォーム、オリンピック、いくつかのキーワードが世界
を転倒させる。それぞれのシーンを整理すれば(間違いもあろうが)
それなりにストーリーは想像できる。ラストの球場風景が現実でそ
の断片的要素がセリカの頭の中で再構築され物語が出来ているとい
う解釈もできるし、劇中のストーリーに身を委ねることもできる。
実はその方が魅力的。筋は放棄して、一瞬一瞬のシーンで笑いには
じけることもできる。見るたび味わいが深くなる。これで最後とい
うのは惜しい。

[28] 音庵 2004/07/26(月) 01:18 [削除]
[公演名] エスケープ〜(承前) [劇団名] 一発屋
27>つーか、アイマイな記憶で書いてるので、台本やビデオが
手元にあるとまた勘違いが見つかったり別の見方ができたりするの
だろうし、作者には苦笑いされそうな評ですが。アタマがかき回さ
れる快感を味わわせていただき、楽しかったです。

[29] オラッタ 2004/07/28(水) 07:08 [削除]
[公演名] エスケープフロムミスターフルボリューム’04 [劇団
名] 一発屋
 見た方のストリー解説を読み、結構いい話だったんだなーーあ。
と思い読んでいます。自分は地図で言えば、迷子になり目の前に地
図はあるが現在地がわからず、時間的にも現在はどのポジションに
いるかすら把握できず、目の前に現れたシーンがどういうシーンな
のか?全体の関連性も把握不能だった。
 よって素直に目の前に繰り広げられる笑いに身もゆだねられなか
った。
 自分はやっぱり、理解できないものは笑えない。と痛感。まあ、
残念ではあるが。
 せめて理解できない人間のためにパンフレットのはじに大まかな
あらすじのヒントでも?が載っていてくれたら助かります。
 この劇団だけは掲示板でどんどんネタバレして欲しいです。それ
を読でから、
出かけたい。(笑)一応、冒頭にネタバレありと記入して頂くと皆、
助かる。


[30] げんぱ 2004/08/02(月) 01:12 [削除]
[公演名] 窓の外は青 [劇団名] 劇団MAMEカラット
自分のHP(8/1日記)に簡単ながら感想書きました。よろしけれ
ばどうぞ。

http://www.geocities.jp/genpagiga/sarusaru.htm

[31] ヘモ 2004/08/02(月) 01:31 [削除]
[公演名] 窓の外は青 [劇団名] 劇団MAMEカラット
様式的なストーリーと感じはしたが、ストレートな感じは伝わっ
てきた。直球のよさは感じた。
主役の男性、初演のわりには、うまかった。舞台設定(イス)四ヶ
だけはシンプルすぎか? 
おのおの人生を見せる構成は面白かった。

[32] エス 2004/08/02(月) 01:57 [削除]
[公演名] 窓の外は青 [劇団名] 劇団MAMEカラット
 7・13水害の影響でしばらく観劇から遠ざかっていた私、1
ヶ月ぶりの観劇!舞台は半円形の客席に囲まれて椅子が4つ5つ。
青・赤・黄色・緑・灰色にコーディネイトされた衣装を身にまとっ
た俳優さんが精神科病棟で己の駄目さ加減を主張しあい、癒された
り、傷付け合ったりして退院の日を待つ。主役の馬場幸司役の俳優
さんが演じるのは原作者月乃光司さんの投影。実体験をもとに書い
た小説が原作のためか、やけに独白シーンが多い様に感じる。小池
さん演じる袋の男が光司の内面の声を演じるが、それにしても直接
的な心情描写は演劇向きではないような気がする
 あやうくすると不幸自慢になってしまいそうなネタを、マメカラ
の新代表大橋さんがどのように料理するか楽しみだったけど、結果
はやっぱり不幸自慢を見せつけられたような感じ。生き難さや、不
幸を、自慢する事や笑いに昇華することで救いの道を切り開くって
のはもはやスタンダード。そのためのテクニックやセンスは演出の
見せ所。そう言った意味で、俳優陣は好演していたけど、好演ぶり
が逆に作品の深みを浅はかにしてしまったというパラドックス。
 そもそも、原作者の月乃さんは立ち直った人。立ち直った人の視
線は暖かい。その暖かさが、原作の魅力であり、脚本家をして台本
を書かせ、俳優へのインスピレーションになったのだろう。けれど、
「駄目な人々」がその優しい眼差しによって美化され過ぎている点
が、一観客としての私の琴線に触れなかった。「駄目な人々」をモチ
ーフに作品を描くのは近年(或いは一昔前)の流行。なんだかその
流行にも乗り遅れているような気がした、ってのが率直な感想。
 でも、このダサさは新潟でしか観れない!不器用な作劇に好感を
持ったのは確か。器用・不器用関係なくオリジナル作品を作る人を
私はこよなく尊敬いたします。












[33] 中嶋かねまさ 2004/08/02(月) 02:18 [削除]
[公演名] 窓の外は青 [劇団名] 劇団MAMEカラット
 日記に感想書きました。あまり頭が働いてないので中途半端な
感想ですが、よろしかったらみてみてください。

http://www2.diary.ne.jp/user/98987/

あ、ちなみに「例の掲示板」の宣伝チラシのモデルは井戸純役の田
中未来さんですよネ!?

[34] オラッタ 2004/08/02(月) 06:56 [削除]
[公演名] 「サミュエル」 [劇団名] 劇団THE風・FOU
 僕はこの劇団の作品を見たのは初めてだったが、柏崎では老舗
の劇団らしい。
 今回、新人さんが2名くらい初舞台だった。
 お話は大学時代を共に演劇サークルで過ごしたメンバー達による、
その数年後と恋愛模様と言う感じかな。
 脚本&演出はしっかりしたものを感じた。
 芝居上の登場人物と実際の俳優さんのキャラクターがマッチして
おり短時間に良く仕上げていたと思う。米倉役の津軽さんだけはか
なり、演技していると思うのだけど、他の四人は素に近いのかも知
れない。
 僕にはこの作品は演じていると言うよりも、登場する役者さんが
あらかじめ、決まっており、それに合わせて脚本&演出を後から作
り上げたように感じた。
 それくらいの実力は脚本をかかれた方にはありそう。脚本を書か
れた松本邦雄氏は県外の方なので、演出が上手くいったのだと思う。
演出&舞台監督の二名いたようだ。
 サックスの音色と共に心地よい時間が過ぎて行く。話の内容は別
にして..。
 今回、新人が加入し、盛り上がっているが、老舗劇団、又、地方
の小都市と言う事もあり新メンバーの加入・育成がこの劇団の鍵を
握ってそう。


[35] オラッタ 2004/08/03(火) 03:26 [削除]
[公演名] 窓の外は青 [劇団名] 劇団MAMEカラット
 この劇団を見たのも初めてだった。
 村上春樹はロシアでは詩的な文章が人気があり、現在でもベスト
セラー作家らしいが、昔、村上春樹のノルウェーの森がベストセラ
ーになった時に読んだ記憶がある。上下2巻から構成されており、
下巻を読み始めたら、僕は物凄い頭痛に悩まされながら最後まで読
んだ記憶がある。その時、思ったのだが、ノイローゼ患者の精神状
態はこんな感じなのかもしれないと思った。あの本には魔力がある。
僕の読みたいという気持ちとはうらはらに体(無意識では)拒否反
応があらわれ大変苦労して読みあげた。
 今回のような精神面に関わってくる病気的なものをテーマにした
場合、真剣に真正面から取り組むと、劇場内から気分がわるくなっ
て、退席する観客が続出するような現象がおきた時にその演劇は核
心にせまったと言えるのかもしれない。しかし、それが果たして演
劇として成功しているかどうか?は疑問だ。
 劇内では演劇関係者が観客に多い為か?物凄く観客が集中して見
ているのがわかった。今回、それを最初に感じた。
 スタッフ?がバタバタ音を立てて退席?されたが、気分が悪くな
ったか?何かかな?と思ってます。
 出演されたメンバー達はかなりの実力の人達ばかりだった。
 NAMARAの中村博和があんなに演技が出来るなんてビックリ
だった。2年前くらいに某ホテルのお正月のステージを2度みたが、
午前も、午後もまったく同内容で彼らの実力を知っていたから。
 アドリブのきかない芸人ってイメージが出来上がっていたが、森
下氏?にはアルビ試合でお世話になってる。中村氏がこれくらいの
演技ができる事には感心した。彼は役者の方が向いているかもしれ
ない。NAMARAは文章を書いたり、いろいろしていて、節操の
ない二人だと思ってみています。そのうちCDとかも出すんじゃな
いだろうか?
 あともうひとつ、驚いたのは「それゆけ!潜水艦トマト 発
信!!」のまかないのおばちゃん役だった石附弘子氏がどうした
の?って言うぐらいに別人になってカウンセラーの先生役で登場し
た事。
 あんな細身だったかな?
 前回のあのエロイ演技から女子大生みたいな清楚なイメージまで
の変身振りは驚きだ。確か?相当に芸暦に長かったはず。最初は別
人かと思った。今後も騙されないようにしたい。(笑)
 長くなったのでやめます。
 暗い?中にもいろいろな発見があり楽しかった。

 

[37] オラッタ 2004/08/07(土) 19:25 [削除]
[公演名] 寄席鍋 [劇団名] 劇団わるだくみ
 一行レビューでは書ききれないので。
 ネタバレします。
001 となりの芝生 斎藤桂子氏
 彼女が今回、一番落語としてみたら、創作部分と古典落語のバラ
ンスが取れていたかもしれません。彼女かな?以前ゴールドパピヨ
ン役だったのは。楽しめた。でも、この題目をきいた事がなかった
のがおおきかったのかな?彼女を基準に他全員を評価しました。
002 がまの油 高野裕氏
 偉く頭のいい方なんですね。中小企業診断士、税理士、行政書士、
宅建建物取引業主任。今回はゲストとして参加。
 仕事と同じく、真面目に忠実に落語をやったために大分、損をし
たのかな?
でも、ゲストがうけすぎると皆の嫉妬をかうので今回はこれでいい
のだ!資格の知識を守秘義務に反しない程度に盛り込むといいかも。
003 牛ほめ 四元ちさと&根津友和氏
 二人とも内容&演技の評価が高かったです。スクリーンに台詞が
映しだされるのでプロの落語を聞くよりわかりやすかった。四元さ
んの嬉しそうな演技が印象的。
004 もてない2 佐藤正徒氏
 この題目は創作かな?内容は創作にしたら良かったと思う。演技
力がたかかったです。
005 究極VS至高の鍋対決 陶山悠子氏
 こんなの?ありかよ。なぜか?内容がないと思うんだけど、構成
で大爆笑を誘いました。一見すると彼女でなくともと思えるが、彼
女の「今日は最悪の日だった。」?の演技でもわかるとおり、彼女が
持っている独特なキャラ、雰囲気、天才的な間の取り方があってこ
そ、あの爆笑の渦。彼女&演出の勝利ですね。僕はスクリーンの漫
画をずー―と読んでました。
006 寿限無 矢島亜希子氏
 有名な古典落語?ですね。
 彼女がお婆さん役をやると本当にお婆さんに見えてしまう変身振
り(演技力?)が凄かった。
オマケ GAMA NO ABURA 
 峰村恵利子&佐藤正徒氏
 峰村さんの異常なハイテンション&目が飛び出そうで、近くで見
ていた自分ですが。周りは大爆笑だったが、何か?霊が取りつてい
るようで怖かった。(大爆笑)
司会 高橋直也氏 今回は司会でしたが、2000年新潟お笑いコ
ンテスト準優勝の実力を今回はプロデユサー的に各所にアイデアを
出したのだと思う。恐らく、彼のノウハウが各所にあったのだと思
う。お陰で大成功でした。
 総括。
 古典落語を真面目にやるよりも、(知っている落語が多いから。)
創作部分が多いと笑えた。今回のスクリーンの準備はなかなか大変
だったと思う。500円では安過ぎると思う。十分に楽しめた。 
 劇団わるだくみ杯争奪、お笑いコンテンストなる漫才バージョン
もみて見たい。
追、最近、オラッタの掲示文が多すぎるのが気になる。

[38] げんぱ 2004/08/08(日) 01:19 [削除]
[公演名] 「寄せ鍋」 と 「此上ない虹」 [劇団名] 「わるだ
くみ」 と 「通称トリのマーク」
自分のHP"ゲンパギガ"(日記”げんぱの生態”8/7付)に感想書
きました。よろしければどうぞ。

http://www.geocities.jp/genpagiga/

[39] オラッタ 2004/08/08(日) 15:50 [削除]
[公演名] 寄席鍋 [劇団名] 劇団わるだくみ
訂正します。
006 寿限無 矢島亜矢子さんでした。名前が間違ってました。
 お詫びします。


[41] 中嶋かねまさ 2004/08/08(日) 17:47 [削除]
[公演名] 寄席鍋 [劇団名] わるだくみ
 作品の感想としては、まずまず・・かな?イベントとしても面
白かったしここデパートだったじゃん!って所でやるのも主宰の地
元愛を感じられた。役者さんも努力の跡が滲んでいて好感が持てた。
 ・・・でもね。えらそうな事を言いますが、何時まで500円公
演なの?自信無いのかな?とか所詮500円くらいの興行だなと主
宰が思ってるのかな?率直な感想としては500円が妥当、と言う
イベントに終始してしまった様に感じました。
 誰かも言ってたけどもう少し自信と覚悟を持って演劇をやったほ
うが良いように思います。なんでこんな事言うのかって、結局値段
に関係無く、お客様は「質の高いもの」を観に来るんじゃないかと
思うから。極端な話、無料で「まあ、面白かった」ぐらいではお客
様が友人を誘って次回も・・・って事はありえないと思うから。そ
ういった意味で、今回足を運んでくれたお客様が、次回も必ず足を
運んでくれるかどうかは疑問。チャレンジ精神は大切。でも失う物
があるかもしれない、という覚悟無きチャレンジ精神は無用。わる
だくみさんはどう考えているのかな?本公演でしょ。初めて観たお
客さんは、ああいったのをやるのが「わるだむみ」だと思うよ。友
人だと思ってるから、もっと言わせてもらえば「あの程度」だと思
われるよ。もう発表会・学芸会レベルの興行を行う劇団じゃないで
しょ。皆、期待してるんだよ。何時までも期待してるんだよ。今後、
「わるだくみ」の作品は、作品としての価値を求められると思うん
です。苦労して作っているから、とか、マダマダ素人ですからと言
った言い訳は通用しない。僕は同じ仲間として今後は、厳しい目で
「作品」を見せてもらいます。
 ・・・面白かったんだけど、今後に期待するだけにキビシメなコ
メント、失礼しました。

[42] 中嶋かねまさ 2004/08/08(日) 23:33 [削除]
[公演名] 此上ない虹 [劇団名] (通称トリノマーク)
 場所から作る演劇、ってことで、楽しみにしてました。お話は、
イベント会場に出演者が来なくって、我々観客は待ちぼうけ?「魚
おとこ」がやってきて、イベントで行われるはずだった昔話の語り
を聞きたがる。司会者は町の人から聞いた松代の話(土間を表す「ニ
ワ」について)をする。やがて歌手がやってきてオーバーザレイン
ボウを歌う。暗転。観客はぼんやりしていると、背後に只ならぬ
気配を感じる。振りかえると絶景の景色の中、灯篭を持った人々が
歩く姿がライトアップされている。・・・物語はよくわからない。正
直眠くなってしまったシーンもあったけれど、松代の自然の中で繰
り広げられるワンシーンワンシーンは夢のようで、ここはどこ?っ
て言う独特のトリップ感を味える。フト気がつくと始まってしまっ
ている演劇。フト気がつくと夢の中。素敵でちょっとオッカナイ芝
居だった。観客は松代の方々が大半を占める。ご当地ネタにおいて
かれ気味だったけど、静かな祭りをそっと見た気がして優しい気持
ちになれた。
 屋外だから、ビールを飲んでる人がいたり、歩き回ってる人がい
たり、小声で喋ってる人がいたり、すべてが融合していた不思議な
時間でした。









[43] あぷり子 2004/08/14(土) 23:02 [削除]
[公演名] シンデレラ&赤毛のアン [劇団名] 演劇スタジオキッ
ズコースAPRICOT
 二本立てということで、てっきり二グループに分かれて二本の
お芝居をするのだと思っていたら違った。全員が両方の芝居に出演
しているのだ。
 …子供のパワーってスゴイ。
 主要キャストのみならず、ひとりひとり、全員のプロ意識が高い
ことは舞台を観ていて本当によく分かる。芝居の隅々まで「気」が
行きめぐっている感じで、雑なところが無い。何という完成度か。
 大人のプロの劇団でも、端役だったり新人だったりするとシロー
ト芝居みたいなものを見せられることも多いというのに…。
 その上であの集中力の持続性。本当にとんでもないことだ。アプ
リコット、すごい!
 べた褒めになりすぎたので苦言(?)をひとつ。
 子供たちの歌唱力もかなりアップしてきたので、そろそろピアノ
やピアニシモに挑戦してみてはどうか。フォルテで押すばかりでは
もう物足りない。きっと表現の幅が今よりずっと広がるはずだと思
うのだが。

[44] じゅえり 2004/08/30(月) 00:38 [削除]
[公演名] 21時37分、「宝石」は眠る [劇団名] 劇団第二黎明

 初演との印象の違いにびっくり。
 西堀DOMOは小さな空間だから、そこでの公演は独特の雰囲気
があると思う。黎明期さんの「8時劇場」は、いい意味で軽く、小
さく、可愛らしい。小さな劇場での短いお芝居は小品、掌品を思わ
せる。あるいは童話やおとぎ話を。
 再演である今回は、ほぼ同じ台本で上演時間も同じ。ただ、劇場
はDOMOの3倍くらいだろうか?2.5倍?
 演出はシダさんだし、キャストの一人は初演と同じキャスティン
グ。なのに、この印象の違いはどうだろうか。小さくない。軽くも
ない。可愛らしいなどと、とんでもない。壮絶・凄絶・緊迫・緊張
……。
 はじめの方では軽めの掛け合いだったはずが、段々と丁々発止の
渡り合いになっていく。コワイ。
 面白く見ていたはずが次第に不安感がつのり、神経がささくれ立
つ。役者二人の大声に肌がざわざわする。心に痛い大声だ。
 台本にある「腹式呼吸」の強調の演出なのか、劇場の広さに呼応
した演技なのか。DOMOでならありえないだろう声量に、芝居の
印象は全く変わってしまう。
 シダさんのお芝居はリアルじゃないほうがいいな。ささやきとつ
ぶやきで構築された、現実から少し遊離した童話であってほしい。
リアルに迫ると怖くなる。痛くなりすぎる。
 …面白かったけどね。 

[45] むらい 2004/08/30(月) 02:32 [削除]
[公演名] 21時37分、「宝石」は眠る
女優さん、セクシーでした。

うまい演劇!!って感じの、はっきりした演技。もっとクダけろやと
も思いましたが美しかったです。しかしentのサイズならささやき
声もまだまだ結構使えるカナとも思いました。

睡眠不足での観劇もあってか、中盤過ぎになんだか足がしびれて集
中できなかった。しかし終盤は舞台の面白さに助けられてしびれは
なくなった。

小熊さんの迫真の演技はすごい。得意分野かな。腹痛の演技とか、
リアルすぎてこっちが辛くなるくらい。しかし安達さんのドーンと
した安定感が舞台を引っ張っていた感じだ。

なんだか怖い芝居だったぜ!!

[46] 中嶋かねまさ 2004/08/30(月) 02:46 [削除]
[公演名] 21時37分、「宝石」は眠る [劇団名] 劇団第二黎明

 ごめんなさい。今日は体調悪かったんで、この芝居を観たら、
本当に頭痛がしてきました(笑)。いやあ、人の体調を変えてしまう
ほどの女優さんの迫力。芝居が痛い!痛い!息苦しい!最高!フラ
ッフラになって劇場を後にしましたが、ラストの女優さん二人の顔
面が目に焼き付いたままです。
 難をいえば、転換の仕方が単調だった気も・・・コンパクトで「上
手な」転換だから繰り返されるとなんかいやみな感じかな・・・。
「女優バトル」おなか一杯堪能しましたYO。



[47] おとあん 2004/08/31(火) 01:09 [削除]
[公演名] 21時37分、宝石は眠る [劇団名] 第二黎明期
ネタバレあります。これだけレビューがでるともう書き込まなく
てもいいかなと思うのだけれど。初演の2人の場合、台本どおりス
キルスに冒され自らの死を仕組むのはナツキ(夏樹)である高橋景
子であり、その行動には若きミヤベ(宮部)安達修子に対するある
種暖かさや慈しみの感情が見えた。それを飲み込みながら「いいえ
結構よ」と言い放つミヤベ安達には、役者としてまた女として大き
な山であったナツキを超えるという強さが必要であり、それは実に
よく表現され得ていた。高橋景子のポーカーフェイスに安達修子の
妖しい表情がよく拮抗していた。個人的に大好きな芝居・キャステ
ィングだ。
今回の安達・小熊版では、予想通り安達がナツキであり、そして彼
女に憧れつつ追いかつ超えようとするミヤベ小熊が、事件を仕組む
フィクサーであり死に至る病を自らのシナリオで昇華させるという
逆転により、安達は別の立場で同じ台詞を放つことになる。そして
おのずとそのニュアンスは変化している。ともに暮らしながらかつ
てのパートナー・ナツキの姿に惹かれ続けていた男、しかしそれに
共感せざるを得ないほどナツキを認めているミヤベ。彼女が命を賭
けて仕組んだプロットに心動かされないわけはないのだが、それで
もナツキは傲然と「いいえ、結構よ」と言い放つ。その凄まじさ。
そこに収斂していくストーリーを正鵠に紡ぎ出した2人の女優。展
開の甘さ云々を考えることすら忘れ、ちゃんとしたリアリティを感
じ得るのは役者の力量だし、シダジュンの演出的視点の確かさだと
思う。滑舌、早口、ストレッチなどの稽古風景に会話を織り交ぜる
巧さ、同じ劇中台詞を何度も違った言い回しで繰り返しながらその
違いをきちんと描き分ける巧さなど、ディテールが光る。新潟で一
番ギリシア悲劇を演らせたい(ごめんなさい、やってもらいたい)
女優安達修子に、自分のキャラクターでしっかり勝負し得ていた小
熊美沙子。転換のパターン化など冗長な部分はあったが、もう1つ
の21時〜として大きな収穫だった。

[48] ぐらう 2004/09/03(金) 14:08 [削除]
[公演名] 21時37分、宝石は眠る [劇団名] 第二黎明期
西堀DOMOの空間はいかにも狭い。entの比ではない。だからこ
そ表現にも限りはあるが、だからこそまたあの暗がりの中に大きな
空間を感じさせる表現が育つし、場転も説得力をもつ。黎明期によ
くフィットした小屋だ。entは小劇場にしてはやはり小さいけれど、
使い勝手を考えよく手が入れられたよい小屋で、黎明期にも違和感
はなかったと思う。今回の公演は、広くなった分より具体的に稽古
場というシチュエーションがはっきり作られていた。平台や姿見、
マネキンなど、かなり作りこまれており、それは一種新鮮な感覚だ
った。上手・下手のはけ方はDOMOの時と基本的に同じだったと思
うが、空間をもてあましている感じはなかった。むしろ訓練風景を
盛り込むなどの工夫で面白く見せた。例えばホールサイズで今後黎
明期が芝居を打つ場合、このように無理することなくスケールアッ
プできればいいなと思う。かつて長岡のシアターゴーイング第二黎
明期や五十嵐劇場の魅力が今ひとつ十分伝わっていないように思っ
たのは、特にシアターの空間の中での見え方だった。昨年のストッ
クホルム〜など、スタジオではそれなりに伝わったと思うが、演技
の質の高さがハコのサイズに限定されることなく発揮されることを
期待している。

[49] 香具屋媛 2004/09/09(木) 00:23 [削除]
[公演名] みにくいかぐや姫 [劇団名] カンパニー・アッシュ
(ネタバレです。ご注意下さい。)
 初演は児童劇を意識しすぎた感があり、物足りなく思ったおぼえ
がある。
 でも今回は能楽堂を意識して狂言風の演出に変えられており、見
ごたえがあっってとても良かった。
 かぐや姫は初演では見せてくれなかったお顔を、今回はちゃんと
見せてくれて満足。タメイキの出るような可憐な美しさに、もうそ
れだけで「かぐや姫」を観に来た甲斐あり。
 というか、「かぐや姫は本当に醜いのか?」と振っておいて、最後
まで顔を見せないという演出は観客にフラストレーションを強いる
ばかりでしょう。ちゃんと顔を見せてくれる演出に変えてくれて良
かった。
 客席の入りは7〜8割という感じで、面白いお芝居なのに勿体無
いなあと思った。

[50] 棚ボタ 2004/09/09(木) 00:40 [削除]
[公演名] みにくいかぐや姫 [劇団名] カンパニー・アッシュ
役者はうまい。がしかし・・・感情を台詞に乗せて話すことは、
基本かもしれないが、もったいぶって、もったいぶってコレでもか
と見せ付けられる演技が私の目からはちょっとウンザリする面があ
った。もったいぶった割りに、ラストの余韻は今ひとつ。むしろ余
韻を味わう間も無く、客礼に異常に時間をかける。ここで、余韻を
味わえと?もう、嫌になるくらいなが〜い拍手を強いられました。
全体的には能楽堂を使って、狂言の要素も含め、生演奏(独特の民
族音楽っぽいもの?)とともに、作られたかぐや姫は芸術的ではあ
ったけど、マクベスの二番煎じ?と思ってしまったり。

[51] のっぷ 2004/09/09(木) 16:38 [削除]
[公演名] みにくいかぐや姫 [劇団名] COMPANY ARH
ネタバレになるのかも。質問ですが、あの栗田さんの役はどうい
う意味を表しているんですか? 終盤に踊ってたあと時間が経って
いた、あの踊りにはどういう意味が隠されてるのですか? あと、竹
林で色々動いてたし。確かマクベスの時も同じような登場をしてい
たと思います。謎です。 子どもでも楽しめるとこは楽しんだのです
が、話がよくわからなかったので。なんとなくでいいので解説でき
そうな方お願いします。

ところで、かぐや姫の姿が屏風に透けて見えるのと、ライトに照ら
されて舞台奥に見えるかぐや姫の影がとても綺麗だと思いました。
あと、衣裳がカジュアルだと思いました。それは良かったと思いま
すが、襟と扇子と足袋の色を合わせてて、色付きの足袋が少し主張
しすぎなのか、ついつい足袋に目が行ってしまいました。こんなこ
とを言ってすみません。

[52] のっぷ 2004/09/09(木) 16:41 [削除]
[公演名] みにくいかぐや姫 [劇団名] COMPANY ASH
劇団名のつづりを間違えてしまいました。お恥ずかしい…。

[53] ぴのきお 2004/09/09(木) 21:14 [削除]
[公演名] みにくいかぐや姫 [劇団名] COMPANYASH
細やかな演技に引き込まれた。狂言も取り入れていて良かった。
途中の、栗田翁の舞がスバラシかった。が、ラストの盛り上がりに
欠けた気が…。
生意気言ってすいません。

[54] 音庵 2004/09/10(金) 00:25 [削除]
[公演名] みにくいかぐや姫 [劇団名] COMPANY ASH
能楽堂に、特に若い人が足を踏み入れるきっかけを作っている点
で栗田演出・マクベス、星野演出・〜かぐや姫の果たした役割は小
さくないと思う。
ただ逆にいえば、能楽堂の佇まいと環境、中庭の竹林の借景などが
芝居の大きな要素となっており、この「場」でなければ成立し得な
い、限定性がある舞台でもある。狂言(そう、能ではなく。)の型を
借りて行われる所作や発語は、素人にはそれなりにそれっぽく見え
るのだが、であるからこそパロディとしての作用になる傾向がある。
紋付袴の、シンプルながらキャラ毎にカラーをチラリ見せる衣装な
ど、切り詰められた舞台装置が想像力を喚起する効力をもつ。それ
を生かして複数の役柄の演じ分けや時間空間の移動などを違和感な
くスムーズに行えるのは演出の巧みさであろう。だからあの重心の
低い、能・狂言的な歩き方が有効なのではあるが、この空間以外で
これらが果たして成り立つのかといえばそうではないと思う。りゅ
ーとぴあ系(と言うべきではないのかもしれないが)の暖かい観客
のサークルが反応よく、それになじまない観客は逆にその反応のよ
さに引いてしまう感じがどうも能楽堂公演に関してはいつもある。
今回感じたのは、作りとして話はわかりやすく、場の雰囲気をよく
生かした舞台で、かなり若い世代にも入りやすくわかりやすい反面、
音楽や書画など芸術性をも意識しており深読みもしたくなる、しか
しそこまで深く考えない方が恐らくは楽しめる、そんな芝居である
ということ。子どもの反応がよかったことなど、ASHがねらったこ
とはかなりのパーセンテージで実現された公演であったと思う。役
者個々の力量も、弱いところが特に見当たらないようだ。山賀さん
の凛とした清楚な美しさはかぐや姫の哀しみに説得力を与えている。
渡辺氏はいつものタケル君で、自分の世界をちゃんとこの場に馴染
ませている。谷垣氏はコミカルな演技に細かく神経が行き届いた熱
演。新大劇研時代からずっと、河内氏はやはり基本的に上手い、力
のある役者だと思う。栗田氏は、芝居中でお顔をさらして欲しかっ
たが、スパイスというか重みを芝居に与えている。みなかなりレベ
ルの高い役者だと思う。全力投球の芝居だからこその感動もあるの
だが、ただもう少し「抜く」ところがあっても逆に各自のよさは出
るように思う。様式美を取り入れつつ、小劇場的な笑いを盛り込む
ことには絶妙なバランス感覚がいるはずで、この点まだ余地がある
と思う。アドリブらしいアドリブはないし、ギャグの繰り返しも一
定の笑いを取る効果はあっても同じパターンが目立つと薄れてしま
う。
竹取の翁を演ずる河内大和の背後、竹林で翁を演じる栗田氏の姿は、
脇正面では捕えにくかったと思われる。この冒頭で、回想であるこ
とが示唆される。劇中では翁と藤原竹時が2役で、元来貧しかった
翁が貧しくなった名門の竹時を冷遇(視)するが、やがて失意の果
てに竹取りを生業とするようになった50年後の竹時は竹取の翁と
重なる。輪廻とまでは行かないが、歴史が繰り返すそのサイクルが、
ビターでスヰート(まずビター次いでスウィート)なエンディング
へと導く。なせ竹時が頑なに姫のもとを去るかなど、整合性をほじ
くるといろいろ出てきそうだが、ともかくかつての翁に老いた竹時
を重ねること(これは姫の中では既に承知されている)が芝居の主
眼であると思うし、それは成功している。栗田翁は当初回想の中の
竹取の翁として意識され、やがては松・竹・梅それぞれを「時の流
れ」の中に放り込み時間を進める狂言回しとして舞う。それこそト
リックスターとして。翁は竹時であること、竹時は翁であることが
直感的にそれぞれの中で理解される。この一種の絶望と、そこはか
とない希望は、「にせ西遊記」の三蔵の輪廻に重なる、ASH独特な
世界観であろう。ビター&スヰート。
背景の竹、飾られ(しなびた)篠竹、荒井和真・川口洋の生演奏、
ケチャなどのME(SE)、泉田佑子の屏風絵など、公演を側面から支
えた多くのものが、いろいろありつつトータルで満足できる芝居を
作っていた。

[55] 音庵 2004/09/10(金) 07:45 [削除]
[公演名] みにくいかぐや姫 [劇団名] COMPANY ASH
補足。ええと、そう例えば「にげろにげろ」で去る時に、それは
狂言では普通にその状況を客が理解して笑うわけで、今回はそのレ
ベルに重ねて、ああ狂言っぽい、っていうパロディとしての笑いに
なっている。「ぎりぎり」「いたたたた」もしかり。で、伝統芸能の
様式を借りて現代的芝居を作るというのはコクーンなどで行われて
いることだけれど、それは劇場に縛られないはず。仮にスタジオで
同じことをやっても成り立つ芝居ができれば、ASHの力は本物だと
思う。思うに、こういう様々な試みを取り入れ客にわかりやすい芝
居をめざすという姿勢は、むしろ歌舞伎の精神につながっているの
ではないか。

[56] げんぱ 2004/09/10(金) 20:55 [削除]
[公演名] みにくいかぐや姫 [劇団名] COMPANY ASH
送ればせながら、非常に簡単では在りますが、「みにくいかぐや姫」
感想UPしました。

http://www2.diary.ne.jp/user/178542

[57] ぴのきお 2004/09/10(金) 21:52 [削除]
[公演名] みにくいかぐや姫 [劇団名] COMPANYASH
そういえば、竹時が落ちぶれちゃった原因はなんだったんでしょ
うね?
かぐや姫に関連してて、最後の方で分かるのかなぁとおもってたん
ですが。

[58] 留子 2004/09/12(日) 10:14 [削除]
[公演名] みにくいかぐや姫 [劇団名] COMPANYASH
竹時さんが落ちぶれちゃったのは、みにくいかぐや姫を見て、ち
ょ〜衝撃を受けてぽや〜んって頭になってしんしょう潰しちゃった
からじゃない?
醜いかぐや姫が美しく見えるようになったって言うのは、「心のきれ
いな人にはきれいに見える。汚い人には醜く見える。」っていう定番
の解釈があったのでは?でも、所々、その解釈に当てはまらないと
ころが出てきて、いささか私も理解しづらいところがありましたね。
事実は、どうだったのか?それは、本を書いた人のみぞしるですか
ねぇ。
私は当初、かぐや姫は宇宙人で額のあたりからだら〜んてたれる触
角(ゴキブリのようなかんじ)がのびてて、さらに眼が黒い瞳じゃ
なかったりしてびびるんかなぁとか思ってました。だって、放心状
態になる怖さでしょ。ただの老婆だったら、見たことあるじゃない
ですか?昔の人が見たことないスターウォーズ系の異星人なのかと
思いました。それでも、よく見ると綺麗みたいな。

[59] うぇいうぇい 2004/09/15(水) 09:46 [削除]
[公演名] 高校演劇中越地区大会 「白」 [劇団名] 小千谷高校
演劇部
中越地区大会は出場校も多く、バラエティにとんだ様々な舞台が
ありましたが、自分がぶっ飛んだのは小千谷高校演劇部・創作脚本
の「白」でした。後味のよくないとこもひっくるめて、うたい文句
の通り革命的なところのある芝居でした。創作だから、弱いとこも
ありますが、装置も力が入っていて、細かいところも考えて暗転も
飽きさせない工夫があったし、黒子の使い方や客のいじり方、これ
は芝居だよということを逆手に取った演出の仕方、何よりも主人公
まるちゃんのアンチヒロインなアナーキーさは絶品でした。叫びす
ぎのとこもあったけど、笑わせておいて泣きの場も作り、さらにそ
れをくつがえし、そして最後にどんと突き落とす。構成が他には見
られない感じでよかった。自分たちで書くからこそ、各自のキャラ
を生かして芝居が作られていてよかったです。県大会でも見たかっ
た。

[60] オラッタ 2004/09/20(月) 21:30 [削除]
[公演名] 地球は大きなホスピタル [劇団名] しろうと芝居塾習
作公演
 評価はちょっと厳しくBをつけてしまった。Aでもいいけど、
今後に期待してBです。僕は評価はいつも甘めにつけてますが。
 ストリーは惜しいよね。「どっきり」が3回出てくるのは流石にく
どいかな。
 最後は時間内に話をまとめきれなかったという印象です。または、
どう終わらせたらいいのか?苦心しているように見えた。
 場面、場面では結構、笑わせるし。むしろ「どっきり」なしの展
開で最後まで完結して欲しかった。
 照明&音響もよく頑張っていて、小刻みに変更して劇に対応して
いたのが印情的でした。
 暗転はもっと少ない方がすっきりするかもしれません。
 それにしても不思議なメンバー構成だな。どう見ても接点がなさ
そうなメンバー構成だけど、演劇が好きという元になんとなく集ま
ったメンバーなのかもしれません。役者は各人がしっかり頑張って
たし、照明、音響の二人の女性も頑張ってた。笑いは取れるので、
ストリーはシンプルにお願いしたいですね。ストリーがしっかり最
後まで展開する演劇をやった方がよさそう。
 値段にしたら、300円から500円という所でしょうか?コヒ
ーがついたから、500円ですね。

追、ストリーはおかしな接骨病院に強盗が入ったというお話です。
そこに登場する先生、ナース、老人の患者、強盗、精神病院の先生
(急患)などによるハチャメチャ?ギャグ芝居という感じかな。

[61] オラッタ 2004/09/20(月) 22:05 [削除]
[公演名] 地球は大きなホスピタル [劇団名] しろうと芝居塾
HPがあるようなので、載せておきます。

http://www8.plala.or.jp/kawara/sirouto.htm

[62] 金森 2004/10/02(土) 10:29 [削除]
[公演名] トリックスタア [劇団名] 第二黎明期
面白かった。
さすが老舗。
あぁ、老舗と呼ばれるのはあれかな?
いや、でもさすがです。
客演のジャンボ様のメジカラ。
景子様の柔と剛(業?)。
佐藤様の変な髪型(いつも何かしらかっこいい役なのに)
真波様の切れのある動き。
そしてあの狭いDOMOを瞬時に居空間に変えられるシダ様はやは
り・・・

新作、楽しみにしております。

[63] 岸 2004/10/03(日) 06:53 [削除]
[公演名] トリックスタア [劇団名] 劇団第二黎明期
ホント、すっごく面白かったです。
何年か前の市民プラザでやった、
「トリックスタア」も観ているのでが、あの、客席も含めた広い場
所を縦横無尽に使った作品を、DOMOではどうやってみせてくれる
のだろう・って思ってたんですよ。
そしたら、もう、全然違った内容、
ほとんど新作って言ってもいいくらいのつくりになっていて、
でも、あの狭いDOMOで、
空間的な広さを感じさせるところは
いっしょ。
とにかく、あれよ、あれよ、というまに
シダワールドにひきこまれていました。

始まったばかりで、
ネタばれもまずいような気がしますし、
私自身、場面、場面を反芻して、
あ、そうか、って改めて思ったり、
§^。^§ §^。^§ したり、
哀しくなったり・・と、
感想そのものはまとまっていないので
二つだけ。

役者さん、4人が4人とも、
すっごい魅力的でした。
一番前でみていたせいで、
複数の役者さんが登場しても、
一人しかきちんとみれなくて、
(なんか変な言い方ですね、m(__)m)
そのジレンマ!
頭の横にも目がほしいくらいでした。

それと、
台詞の中に、これまでのシダ作品の
パロディが多々あったのがおかしくて。
(^.^)
ほんの一言だったり、
かけあいだったりするのですけど、
これは、もちろん、シダさん、意識的にやられてのことなんでしょ
うね。

最近、会場で脚本を販売しておられるのも嬉しいことで、
帰ってすぐ読み、何度も舞台を頭の中に
よみがえらせておりました。
新しい発見なんかがあったりもして、
もう一回行きたい!って思っちゃうのは、困りモノなんですけどね。
^^;

[64] 音庵 2004/10/08(金) 23:59 [削除]
[公演名] トリックスタア [劇団名] 劇団第二黎明期
ネタバレあり。
岸さんも書いておられましたが、複数回見たくなる芝居です。ひと
つにはわかりそうでなかなか完全に把握できない構造であること、
でもわからないなりに何か引っかかったり面白かったりするからで
しょう。
1回見て何となくわかったようで、2回目最後列から見て改めて発
見があったり、台本を読んでみて、とても台本に忠実だということ
がわかり、でもこういう台詞をああいうカタチで発するとは、と感
じ入ったり。噛むほど美味しい芝居。
ネタバレですが、時系列にそって自分なりに話を追い再構成すると、
ある劇団の作・演出・役者を兼ねる男(こうちゃん=こうすけ?)
が、団員たちのだめさに憤慨しているところに現れた奇妙な女性。
「これから経験豊富」な女優となる宣言をして、男と行動をともに
する。そして更に奇妙な「神」と名乗る男、「仏」と名乗る女を紹介
する。彼らは酒の席で芝居作りの援助を申し出、条件として口出し
や出演を求めると同時に、彼に「救世主」となることを求める。芝
居を成功に導き願いを叶える代わりに。男はそれを飲む。
「神」の部下「大天使ミカエル」である女は、男と行動をともにす
るうちに次第に男に対する感情を見せるが、それも3人の計画のう
ちなのかわからない。男は、ずっと一緒にいるという女との約束を
シリアスに受けて、他の女性へのちょっとした心の揺れにも罪悪感
を覚えるほど。それは救世主となる計画の遂行には妨げとなるため、
敢えて冷たく彼女を突き放す。それは「神」と「仏」の思惑であっ
た。
彼らは、超存在であり信仰の対象である自分たちを人間が無視し忘
れ信じようとしない現実の中で、人間が自ら破滅に向かっているこ
とに警鐘をならそうとしているのだが、その一つの目安が人間の環
境破壊によるメダカなどの絶滅である。
…と、ここら辺の問題意識なんかは、むしろ古臭い感すらあるし下
手すると教訓的なものになるのだが、実際はそうでもない。全人類
といいながら、焦点となっているのは前歯が差し歯で選挙権もペー
パーで税は消費税のみで大人になりきれないひとりの男の魂の問題
こそがクローズアップされているのだし、この人類としては取るに
足りない男の行く末こそが実は人間の姿であるという、我々ひとり
ひとりにも迫ってくるテーマがあるのだと思う。マクロの問題は自
分のような卑小な存在には関係ないと思いがちな平凡な市井の一員、
ひょっとしたらその中でも低い位置にいる自分。でもそれは人類の
未来にリンクしているのだということを考えさせられる。
…以下続く

[65] 音庵2 2004/10/09(土) 00:02 [削除]
[公演名] トリックスタア [劇団名] 劇団第二黎明期
承前[64]
男が作っている芝居の中身は、「現代社会を鋭く抉る」芝居らしく、
家庭内暴力で子ども(まーくん)にぼこぼこにされる、隙間風吹く
夫婦の話であったものが、いつしかまーくんが友だちを殺したため
に途方に暮れる夫婦の話へとスライドしていく。芝居の話はあくま
でも話であるのだが、演技力もあいまって、まーくんの父親として
登場する主役のこうちゃんは、作・演出・主演の男の姿をかなりの
程度反映させていると見られる。妻帯しているかどうかは別として、
妻に見せる態度や、浮気に関する態度、子に対する思い、自己に対
する嫌悪などは、男の中に実際内在するものであって、それが芝居
という形式の中で染み出してきているようである。無責任で身勝手
で自己愛の強い、けれども憎めない男を、愛しながらも見切りを付
けていく劇中の女の役にも、ミカエルたる女の感情が反映されてい
るようである。この劇中劇はコミカルに役者や劇団の現実を巧みに
取り込みながら、実にシビアで、男がこういう自らを鞭打つような
芝居を作っていくことは、劇作に対するシダジュンの思いの深さを
見るように思う。劇中の男とシンクロした作者たる男は、ついに「救
世主」として自己を明け渡す決意をして(ここでthere sh
e goesはオリジナルのLa’sでなくて正解だったと思う)、
かの女への思いを振り切って身を委ねるところで、突然「芝居」は
打ち切られ、そういう芝居を稽古していたある劇団の現実へとレベ
ルが変わる。仮に黎明期ダッシュとでもいうべき、キャストの現実
を盛り込んだ楽屋落ち的な部分の芝居が入る。しかしその後、「自主
練」にひとり残る「ミカエル」役の女は、メダカの入った鉢を覗い
て呟く…。
このラストの一転二転、なかったらさぞすっきりしたろうにと思う。
思うが、なかったらさっぱりし過ぎて引っかかりのないものに変わ
ってしまっただろう。あの稽古場シーンへの強引な引き戻しにより、
「第二黎明期」の芝居を見に来ている我々の現実世界にぐっと作品
が踏み込んで来る。そしてラストの台詞により、破滅に瀕している
のは劇中内の世界にとどまらないのだということが突きつけられる
ように思う。
いずれ劣らぬ快演・怪演で、ディテールを見ていると何度も楽しめ
る。ただでさえ狭いDOMOの中央に大きなセット、4人芝居、そ
れでも空間の広がりを感じさせるのは流石。元団員さんから高校生
まで、幅広い客層も印象的。

[66] 中嶋かねまさ 2004/10/09(土) 01:00 [削除]
[公演名] トリックスタア [劇団名] 劇団第二黎明期
 劇団員のみの黎明期作品を久しく観ていないのでなんですが、
客演というのは難しいのだなという印象。ジャンボ君は好演!人の
良さと弱さを表現するのに長けているといつもながら尊敬。で、あ
るが、いかんせん空間が狭く少々セーブ気味な演技が。パワーはあ
るがテンションがついてけなかった感アリ。真波さんはいっそうエ
ロっぽい。ジャンボ君に「君の代りなんて誰でもいい」と言われシ
ョックを受ける顔はほとんど素なんじゃないかと思わせる。かーわ
ーいーそーって本気で思った。佐藤君はやっぱり空間が狭そう。も
う一回り大きな所でやりたそう。景子さんは可愛い。ダケド、4人
の個性的なキャストが絡み合った割に相乗効果が薄かったかも。誰
か一人欠けたらこうはならなかっただろうという確信が持てないの
はちょっと残念。淡々と狂気が満ちていく風情は好き。


[67] オラッタ 2004/10/10(日) 12:13 [削除]
[公演名] トリックスタア [劇団名] 劇団第二黎明期
 作品評価 A(上から二番目です。)
 あの狭い場所が広く思えた。(前回はここで、見たのはストックホ
ルム症候群症候群だったから。)オブジェは綺麗だ。ジャンボ佐々木
氏が写真よりもずー―と、若い方なので驚いた。
 前半&中盤までは面白い。ラスト15分?くらいの展開がわかり
にくくなったり、(シダさんの脚本は後半に息切れしてしまう?また
は、展開に苦しむ?所があるのかな?)ジャンボ氏の演技が後半、
りきみ過ぎているよな気がする。よって全体に溶け込んでいない様
な違和感を感じた。前中盤まで神様もりきんでいるのでバランスが
とれてさほど感じないが、終盤では彼だけそういう演技場面が多い
ために異質に見える。
 この芝居は公演の回数を重ねるほど、
ドンドンよくなる様な気がする。
 後半、リラックスし全体に溶け込んでもらえればと思う。
 最終日の今日が一番、いい芝居が見れるかもしれません。ネタバ
レをしっかり読んでいって正解だった。お陰でストリーがだいぶ追
えました。
 見に行ってよかった。面白かった。

追、高橋景子さんは、45°のビデオとは違い、かわいらしい。山
崎真波さんは髪をあげて顔の輪郭を強調していたが、強調しない方
が美人だと思う。今回は演出上仕方ないのだと思うが。
 佐藤正志氏はいつ見ても、面白い人だ。 

[68] オラッタ 2004/10/10(日) 22:13 [削除]
[公演名] 「セロ弾きのゴーシュ」&「貧の意地」 [劇団名] う
ろのひびきの語り公演
 作品評価 B(上から3番目です) 
 新津市美術館で行われた。ここで演劇が見れるなんて以外でした。
 月間新潟には載ってないが、11日(月)18:30から、豊栄
市博物館で公演があるようだ。
 男女の二人組。多分?ご夫婦なのかもしれない。女性のセロ弾き
のゴーシュは
女子サッカー以上の運動量で驚く。原作に忠実に語るためか?その
不器用さが最後には心打つ。しかし、定期的に笑いが欲しい。
 男性の「貧の意地」はなかなか上手いと思う。こちらは笑えるし。
 聞いた事がない楽器演奏が印象的。
 今回、横浜からわざわざ新潟に来ているようです。
 HP&掲示板もあるようです。
http://uronohibiki.hp.infoseek.co.jp/


[69] 発見。 2004/10/13(水) 20:57 [削除]
[公演名] トリックスタア [劇団名] 劇団第二黎明期
齋藤陽一研究室さんに感想がアップされたのを発見。

http://comnet.ge.niigata-u.ac.jp/writing/reimeiki02.html

その他10月入ってから更新がたくさん行われていますね。レビュ
ーが黎明期さんの他にも書かれています。

[70] チェーザレ 2004/10/24(日) 21:10 [削除]
[公演名] ティッシュニモウヒツ’04 [劇団名] 一発屋
 印象をひとことで言うと「癒し系」。
 なぜかほのぼのとした仕上がり。一発屋さんの特徴的な「毒」は
一体どこへ行ってしまったのだろう。緻密な計算は、シャープな切
れ味は、ほろ苦い述懐は、ほのかな甘さの余韻は。
 なにもかもが跡形もない。いままで築いてきたものを土台から壊
して、彼らはどこへ行くのだろう。
 演技と素(す)をリンクさせて、そこから何かを切り拓きたいと
いうように見えた。笑いの要素を抽出する方法を変えたというか、
ナンセンスの意味をさぐる作業をしているのだというか。うーーー
ん。どうもうまく言えないが。
 その結果としてどうなったかと言うと。
 素に覆われた演技、演技から透けて見える素。それは役者さんた
ちの生真面目さや優しさ、一生懸命さや素直さ。
 それがほのぼの感に繋がって、観ている方は暖かい気持ちになる。
一発屋の役者さんたちはみんないい人だなあ、と思う。誰一人とし
て腹黒い人なんていなくて、暗いかげりを抱えている人はいなくて。
いままでの公演で感じさせられていた「毒」は演技で醸しだされて
いたのだということに気付く。
 巧みな醸造技術による毒、好きだったんだけどなあ。さじ加減の
危うい微妙さに酔わされていたんだけどなあ。
 あれはもういらないものとして捨てられたのですか?毒は無くて
いいものだったんですか?孤独も不安も悲しみも「何も残さぬ物語」
でいいのですか?初演のロマンチックな可愛らしい孤独感が好きだ
ったので少し残念。
 誠実さや真面目さや一生懸命さ。そういう正しく微笑ましい真っ
直ぐなことを心地良いと感じる一方で、物足りなさを感じてしまう
なんて、人間として反省しなくちゃいけないことなのでありましょ
うか。 

[71] ハッケンデン 2004/10/26(火) 01:26 [削除]
[公演名] ティッシュニモウヒツ’04 [劇団名] 劇団一発屋
 コピペ失礼。
 齋藤陽一研究室さんに感想がアップされたのを発見。

http://comnet.ge.niigata-u.ac.jp/writing/tisch.html

 齋藤さんは沢山芝居見てる方ですよ。 チェケラッチョ!!

[72] 本間 弘行 2004/10/30(土) 09:33 [削除]
[公演名] Noism04「black ice」(演劇ではないですが)
 開演時間の少し前からダンサーがステージに出て始まる“bl
ack wind”“black ice”“black gard
en”という3つの要素で構成された「black ice」は、
ペシミスティックなムードにつつまれており、人間の持つネガティ
ブなものへの力強い志向性がある。それは何よりもまず「blac
k ice」という作品が持つ力であろうが、このカンパニーの芸
術監督である金森穣が持つムードあるいは持ち味でもあろう。
 演出はやや長めの休憩時間に乱されることなく一貫性が保たれ、
振り付けは様式美に満ちており、すべてのダンサーの動きや、その
表現された感情は、最後で緑色に見えた服を脱ぎ捨て顔を見せる金
森穣のおどりに収斂し、そこに至るまでの過程は勤勉ですらある。
ただ、まるで地下室になったステージで、ゆっくりと金森穣の身体
に向けて下降する照明器具の光を浴びておどる姿を見ながら、遠く
に並んで立っていて、動くわけでもないふたりの子どもをどのよう
に感じればよいのか、そこに違和感が残った。
 他、池田亮司の音楽が印象に残った。
 

[73] 津野あゆみ 2004/11/01(月) 03:14 [削除]
[公演名] ティッシュニモウヒツ'04 [劇団名] 劇団一発屋
ネタバレ。今さらですが。ボランティアスタッフとしてお手伝い
はしましたが、ほぼお客さんとして観られたので感想を。

デンチ!タンイチデンチ!ジョーチャク!と、ヘッ(ド)フォン!コ
ールが頭から離れない。
オープニングとエンディングのシーンがとても面白かった。
エンディングの、コードを抜いて、ワイヤレスのコール、その後の
縄のない縄跳び、水のこぼれまくる様が(設定はテキーラサンライズ
であり、また、本番は水もほとんどこぼれなかったが)とても気に入
った。
また、セットのパネルが白地に白で模様が描かれてあり、コンピュ
ーターの文字が明るいとこでうっすらとしか見えないイメージと重
なって、面白いデザインだと思った。
あと、オバケが出るかの問いにより映写で『出る』と表示されるの
だけど、映写を使った初めての稽古で、今まで言ってた「出ますっ
て」のセリフが思わず「出るって」と発せられ始めたのが印象的だ
った。
あと、アミダクジで友達があははははは!って言いながら去ってい
くのがとても好きだ。女友達(サダコ)の甲高い笑い声が特に好きだ。
あと、チェッカーズの手前の出席をとったりのシーンでのおでこに
手をあて覗いてるシンクさんのリアクションが面白い。リアクショ
ンといえば、ヒューヒューが止まらなくてコマッチャンがよつんば
いになる時のサダコの悲鳴めいた笑いが気に入っている。ツッコミ
や何らかのリアクションによって面白さが活きるんだなぁと思った。
双眼鏡片手にとかいいつつ両手で持ってる、それは望遠鏡じゃない
のか!?ってずっと笑いをこらえてたのが、ある時、「それ望遠鏡」
というリアクションがあった時に安心して笑うことができたので。

長くなりましたのでまた改めて続きを書こうと思います。

[74] 本間 弘行 2004/11/06(土) 20:08 [削除]
[公演名] 新潟県高等学校総合文化祭演劇発表会
 新潟県高等学校総合文化祭演劇発表会の第1日目(11/6)
に行き、長岡大手・新潟明訓・十日町の各高校の公演を観た。
 長岡大手は空襲の時の登場人物の影が印象に残ったが、暗転につ
まずきが見えた。
 暗転は場面転換を隠すためだけに使われるものなのか。舞台が明
るかったら、どう暗くするつもりなのか。暗くしてしまったら、舞
台をどう明るくするつもりなのか。次は楽しませて欲しい。
 新潟明訓は、物語の細部に無理がみられるが、全体的にはまとま
りがよい。ただ演技する人は自分の声を今後もっともっと意識して
欲しい。声だけでスリルといったものも表現できるのだから。
 十日町は、これからもどんどん学校外に元気よく飛び出していっ
て欲しい。

[75] げんぱ 2004/11/07(日) 02:53 [削除]
[公演名] 新潟県高等学校総合文化祭演劇発表会
私も見てきました。
トップバッター長岡大手高校「BANKA」。
おばあちゃんとその孫を中心に、おばあちゃんの生きてきた時代を
振り返るという話。今日見た中ではエンターテイメント性が一番強
く楽しい舞台だった。立て込みをして舞台を区切って使っている高
校が多い中、平舞台(平台を組んではいたが)で見せていたのだが、
その空間を埋めよう埋めようとしているのがちょっと無理があった
かな。あと、音響と役者の声のバランスが悪い印象。テンポよく進
めたいところの台詞が聞き取れず、いまいち客として乗り切れない。
舞台上と客席の温度差を感じる。
二番目に見たのが新潟明訓高校「家族」。
その名のとおり家族の話。家族の問題を一人抱え込んだお母さんが
鬱になって、改めて家族同士が家族のあり方を見直すというような
話。
非常にまじめに作りこんだ作品。
冒頭、高校生の次女が「家族ってなんだろう?」という独白から始
まったので、高校生次女の視点から家族の問題について考えた芝居
なのかと思ったら、お母さん中心でお母さんの視点から見た家族の
問題という印象が強かった。「世の中の主婦(お母さん)はこんなに
苦労してるんだ!」と言う印象。なんで、高校生がこの題材を選ん
だのかしら?将来お母さんになったときのことを想像して心配して
るのかしら?とか思っちゃった。高校生の視点から始まったので、
高校生の視点で全編とおして作られた芝居だったら、私の違和感は
無かったかも。なんか座り心地の悪い印象を受けたんですわ。まぁ、
台本のことを言ってもしょうがないのかもしれませんけど。
三番目糸魚川高校「三月は雪か桜か」。
その春高校を卒業した高校生仲良し三人組が母校の校舎に忍び込ん
で卒業旅行(?)卒業お泊り(?)卒業記念何とかをする話。で、
その中の一人の荷物から遺書が発見されるあたりから物語が展開す
る。そこに宿直の若手女教師とその同級生(こいつもサラリーマン
だが母校の校舎にその夜、いろいろあって忍び込んだ人)も入って、
命について、生き方について語る話。
さすが県大会。女教師とその同級生の男との掛け合いなどツーカー
の掛け合いが見ていて気持ち良かった。高校生三人組もそれぞれま
ったく違った個性で面白かった。
昼一番十日町高校「太郎ヶ淵の水守くん」。太郎ヶ淵にすむ妖怪と田
舎に預けられている少女の交流の話。妖怪君のほうは、昔食べるも
のが無くて母親に口減らしのためこの淵に沈められたという過去を
持ち、少女の方は東京で仕事をする母親の足手まといになるからと
いう理由で田舎に預けられていて、境遇が似ているという理由で意
気投合する。
今回の題名から推測するにやらかし度ナンバーワンかと勝手に思っ
て見たのですが、なんのなんの。冒頭、非常にしっかりと舞台上の
役者さんたちはこなしておられて見事に私の期待は裏切られたわけ
です。が!実は、ワタクシ午後いちということもありで途中途中で
記憶があいまい|||-_|||ごめんなさい。しっかりとしてないのは私
でした。
昼二番吉田高校「漂流者達」。
性同一障害の母親と息子、離婚している父とそれを取り巻く人の話。
7.13水害のことも盛り込まれた、旬(?)を取り入れた作品。地
区大会で見させていただいていて、少々中だるみの印象と役者さん
たちが台詞を言わされている感が残った作品でしたが、見事に作り
こまれてそこら辺のたるみがすっきりとそぎとられていて、「おっ、
やってきたなっ」と思わせてくれました。ただ、非常にもったいな
かったのが、ラストの暗転。失敗しましたね。
地区大会のときに、終わったと思わせるかのようなやけに長い暗転
の後、ワンシーンがライトアップされて終わるという終わり方で、
このラストシーンの意図がわからん。いらんのではないか?とも思
っていたのですが、そこにワンシーンつけたしたい何かがあったの
だろうなぁと、その何かがあったという感触だけがなんかなじみき
ってしまわずに逆に気になると思っていただけに、そのワンシーン
へとつながる暗転でミスをしてしまったのが非常に残念。地区です
げー暗転が長かったので少しでも削ろうとした気持ちがああなった
のかなと。少しでも前に進もうとする気持ちは、買いたいところ。

と、ホントは後もう一本今日あったのですが、都合で見れなくて残
念。
いやぁ、でもさすがに疲れた。
県大会というだけあって、隙が無い。レベルが高い。でも、もうち
ょっと私としては隙も欲しいところ。
私が感じた県大会の特徴としてなにかしら登場人物が「問題」を抱
えている作品が多い。というのと、これは高校演劇に多々見られる
特徴だと思うのですが、ラストシーンが客席もしくは客席上空を役
者が「問題解決!」というような表情で見てたたずむ(もちろんラ
イトアップ)みたいなのが多い。やりきった!みたいな。

明日も音文で県大会やっています。



[76] はる 2004/11/07(日) 11:46 [削除]
[公演名] 髑髏城の七人〜アカドクロ [劇団名] 劇団☆新感線
劇団☆新感線・髑髏城の七人〜アカドクロの映画館上映を見てき
ました。Tジョイのシネコンに。
初新感線だったし、映像?と思ったけど面白かった!
こーゆーのもありだと思う。でも二日しかやらないのはもったいな
いなあ

[77] 本間 弘行 2004/11/10(水) 09:01 [削除]
[公演名] 堀川久子独舞「路地」上古町通にて(演劇ではありませ
んが)
 それこそ佐藤清三郎の絵のようなポスターにみちびかれて会場
へ行くと、すでに通行規制が始まっていて、気のせいだろうとそれ
だけで気持ちが浮き立ってくる。そしてそれは開演の少し前、音楽
の生演奏が始まって徐々に高まって、ダンサーがあらわれそうであ
らわれない路地の入り口にしゃがみ込んで始まりを待っていると、
つい向こう側の車の見える通りに出て、そこから登場を待ちかまえ
ている大勢の私たちを観てみたい気持ちに誘われる。

 五十嵐劇場のアトリエで観る堀川久子の衣装はいつも簑のようで、
それは観客を異界へと誘う旅人に、身体を変える役割を果たしてい
る。今回古町の町並み(及び裏の細い路地にあったたくさんの美術
等)がその簑の役割を果たしていたかといえば、それは十分ではな
かっただろう。それでも踊りが雑誌の前宣伝にあったように古町の
まちの雰囲気といったものを表現したものなら、そこにいた私は古
町の通行人であり、堀川久子に導かれて歩く古町には、ところどこ
ろ日常の延長あるいは辺境があらわれる。 
 その圧倒的な古町に挑む(あるいは遊ぶ)堀川の踊りはうっすら
とした祝祭であり、それはそれで幸福な瞬間もあるにはあったけれ
ど、どうせなら日常の猥雑さといったものを取り込むエネルギーを
もっともっと期待する。
(11/9 集合場所:古町通り3番町)


[78] 春彦 2004/11/10(水) 23:29 [削除]
[公演名] 新潟県高校演劇県大会
こんばんわー★春彦ともうします。
今回の高校演劇県大会お疲れ様でしたー。私のサイトにまったく為
にならない講評(感想だな)UPしましたので、興味のある方ぜひ来て
ください★

それでは宣伝のみで終わりますが…。
もっと高校生書き込みしてー!!



[79] あん 2004/11/11(木) 13:00 [削除]
[公演名] 新潟県高校演劇県大会
県大会の感想、少し遅れましたが、書き込ませていただきます。
会場の音楽文化会館は大きさがだいたいの学校でがらんとすること
なくちょうど良かったと思います。
県大会だけあって結構立て込みされていましたが、西新発田高校は
ドアが壊れるというハプニングがあり驚き、もっと舞台の安全に気
を遣って欲しいと思いました。
明訓高校は創作でしたが、出てきた作文をもっと利用することがで
きたと思います。
私はすべての上演を観てもっと書き込みたいのですが、時間に制限
があるためにこれくらいしかできません・・・。

[80] 本間 弘行 2004/11/13(土) 17:48 [削除]
[公演名] 第103回定期公演「悪の組織の作り方〜がんばれレッ
ドマン〜」 [劇団名] 新潟大学演劇研究部
 宣伝のチラシに色を塗って持ってきてくれとあるから、チラシ
がどのように使われるかちょっと期待して行ったのだが、シアター
ent.のよく他の団体の宣伝チラシが貼ってあったりする壁にそれは
普通に飾られていた。 
 開演を待ちながら、どうせ観客の参加を促すのなら、登場人物(た
とえばマッドサイエンティストの博士)が開演前からロビーなりス
テージなりに待機して、色を塗ったチラシを持ってきた観客から直
接手で受け取って、その都度それをせっせせっせと舞台に飾って、
舞台美術のひとつとして使ってもいいんじゃないかと思ったりした
が、とにかく開演前の待ち時間が見なれた風景なので、少し残念な
気が残る。
 
 舞台は、将軍役を演じた岸亜由美と、なかなか品のよい照明が印
象に残った。
 (11/13 午後2時からの回)


[81] こんちこれまた 2004/11/14(日) 19:35 [削除]
[公演名] 新潟県高等学校演劇発表会
県大会審査員経験者でもある新潟大学人文学部の斎藤陽一先生が
ご自分のHP中「芸能時評」で、詳細にレビューされています。ご
本人に許可なく申し訳ないですが、紹介させていただきます。高校
生必読!

http://comnet.ge.niigata-u.ac.jp/writing/2004high01.html

http://comnet.ge.niigata-u.ac.jp/writing/2004high02.html

[82] 本間 弘行 2004/11/15(月) 00:17 [削除]
[公演名] 唐版 風の又三郎2004 [劇団名] 新宿梁山泊
澁澤龍彦に"水の詩人"と呼ばれた唐十郎の戯曲に負うところが大
にせよ、また伝説である大久保鷹が暴走しようとも、ロマンティシ
ズムもあればリリシズムもあり、下品さもあれば品のよさもある、
美しい、憧れに満ちた一途な情念の芝居だから、野次すらもテント
の中の魅力ある混沌を引き締める小道具にかわる。
それにしても花道を一列に進むシスターたちの美しさと喪列のドラ
マティックさと、開演直前のテント会場に満ちる緊張感の気持良さと、
舞台への期待の高まりといったら。

[83] ナカジマ 2004/11/15(月) 00:18 [削除]
[公演名] 悪の組織の作り方〜がんばれレッドマン〜 [劇団名]
新潟大学演劇研究部
 劇場前に女の子二人の部員さんが、親切に「こちらが入り口に
なります」とご案内してくれました。入ってみてビックリの集客数
(初日マチネ)ほぼ満席じゃん!
 舞台装置は細かいところににくい演出。地球儀から電話とか、鳥
の置きモノとかスピーカーの位置とか。
 そう言ったところに気を配っている分、本編の力不足は残念。立
て看板や、装置、小道具にセンスを感じる分、期待度は高かったの
に。
 女王役の高守さんが好演!「いいんだよぉ〜。」という口癖が好き。
力の入ってない具合がいいんだろうなあ。脱力できてる役者は見て
て興味が尽きないっス。
 


[84] オラッタ 2004/11/15(月) 00:56 [削除]
[公演名] 二重螺旋の日記 [劇団名] 三条東高等学校
 高校演劇は予選も見ていたが、長岡大手高校、新潟明訓高校、
吉田高校の作品は都合がつかず見れなかった。

 11月7日に出かけたが、四作品見たが流石にどの高校もレベル
が高かった。
 自分はわりと変わった作品が好きなのかな?と思う。

 三条東高校の作品は場面場面がモジュール化または、サブルーチ
ン化されており、それらの選択、構築により、物語がミステリィー
を解くように展開して行く。
 舞台(場面)を構築している要素に、立方体を配置し、幾何学的
なイメージが印象深い。
 かま猫が「世界はこの手の中に?」と言う合言葉と同時にオーケ
ストラの指揮者のようにタクトを振るマネを元気よくする。それと
同時に軽快な音楽が流れ、白装束の人達が登場し、白い立方体の積
み木を次の場面に合わせて踊り?ながら配置する。そして、タイム
トリップする。
 この時間が僕には心地よかったです。
 新鮮な気分でこの演劇を見ていて面白かった。
 疑問が解け、全てがわかった時は結構、暗いストリーだったんだ
な。と理解できる。
 途中でドラエモンとのびた君を連想してしまった。ここよりもも
っと居心地にいい場所に行きたい。という台詞があったような気が
する。自殺者の気持ちはこんなかな?と連想した。
 なんか?ひっかかる演劇だった。



[85] 音庵Z 2004/11/16(火) 09:44 [削除]
[公演名] 唐版 風の又三郎’04 [劇団名] 新宿梁山泊
昨年に続き2回目の紫龍テント、今度は寒風の中西海岸公園自由
広場という絶好の?シチュエーション。97年11月の劇団無形舎&
劇団MoonLight合同公演 ルナパーク・ミラージュ を彷彿として
しまうではないか。ねえ早津さん。ここでくどくど筋書や仕掛けに
ついて語ることは意味が薄いと思うので、本間さんにならって感慨
を書きます。この時期、動員が心配だったけれど、思ったより客は
集まって、寒い中肩寄せ合う暖かさがテント内にはあった。もっと
ぎゅうぎゅうで隣とひしめき合うくらいが本来なんだろうけど、比
較的ゆったり見れてよかった。キャストは多少の変動があり、全体
に若手が登用されている感があったし、台本も適宜レジュ−ムされ
ていた。しかし昨年の公演後改めて戯曲を読み、ほぼ再現されてい
ることに驚いたように、一見アドリブのようで実は練りこまれた周
到な台本であり演出である。饐えた臭いの漂うような都会の一隅を
表現するセットに、時代を映す猥雑さは台詞や所作にあるとはいえ、
2004年の、恐らくリアルタイムでテント芝居を見ている人は多くな
いと思われる若手たちが、先達に混じってこの世界に挑んでいるこ
とは嬉しい。我々がコンクリートで塗りこめてしまった(と思い込
んでいる)ものたちは、こうして息づいている。薄くなりかけた都
会の闇は、まだ奥がある。これは「坂下さん」を見た時にも感じた。
ぜひ若い人たちにこの空気を味わってもらいたい。拒否反応が起こ
ってもいい、何かを感じてくれれば。ケレン味に溢れた舞台、昭和
歌謡がベースの歌、ソフトな?エログロ、そして客席からの合いの
手、掛け声、この空気。ラストの圧倒的カタルシスは、テントなら
では。体験して初めてわかる肌が粟立つような喜び。観念的で言葉
遊びある台詞や、過去の事実や物語を現在とクロスオーバーさせる
ストーリーは、野田秀樹ほか80年代の芝居に受け継がれていたの
だと感じる。生きる伝説・大久保鷹の、失笑にもにた笑いがつい浮
かぶ自由というかいい加減というかいい塩梅の「芝居」(このインプ
ロビゼーション的なあり方は、一発屋ティッシュ〜'04でナカジマ
氏が目指したもののある意味到達点だと思った)は、話をちゃんと
把握していることが土台となっていて、この舞台に必要な要素とす
らなっている。今もまだ頭の中でループし続ける「どっどどどどう
どどどうどどどう」。…また見たい。

[87] 栗栖 2004/11/19(金) 01:36 [削除]
[公演名] 悪の組織の作り方 [劇団名] 新潟大学演劇研究部
齋藤さんのレビューめっけ!
http://comnet.ge.niigata-u.ac.jp/writing/bad.html

[88] 栗栖 2004/11/19(金) 01:40 [削除]
[公演名] 唐版 風の又三郎’04 [劇団名] 新宿梁山泊
またまた齋藤さんのレビューめっけ!

http://comnet.ge.niigata-u.ac.jp/writing/karamatasaburo.html

 *大人計画なんかは現代のアングラって感じがするんですが。猥
雑なパワーのあるグロテスクな作品は、普遍性を持つものですね。

[89] オラッタ 2004/11/20(土) 04:26 [削除]
[公演名] 唐版 風の又三郎’04 [劇団名] 新宿梁山泊
 もう少し感想を書こうと思う。公演は二回行われたのだが、掲
示板に書き込みされている方の内容を読むと偶然にも自分も含めて、
2回目の公演を見られたようだ。ストーリーの把握には自信がない
ので、印象深い事を数点書きたい。
 舞台裏側がオープンするようになっており、又三郎が登場するシ
ーンと最後飛行機で霧の嵐の中に旅立つ時に使用された。又三郎の
登場シーンでは倉庫などで製品の運搬に使用されるフォークリフト
の荷台に乗った白いズボン&マントのいでたち。白い霧が立ち込め
る屋外から登場する。
 又三郎役の近藤結宥花は品のあるかわいらしい女性に見えた。
 又三郎からエリカへと変貌した時は白いマント&上着&ズポンを
脱ぎ捨て、真っ赤なたけの短いドレスって感じのイメージでセクシ
ー。今にでもフラメンコを踊りだしそうな情熱、情念が満ちていた。
髪もとかれてなんとも色っぽい。
 途中、野次が飛んでいたが、僕はてっきり演出家の方がダメだし
でもしているのか?と思っていたが、最後に演出家も登場したので、
あの叔父さんはいったい?なんだったんだろうか?思っていた。
 劇中は「お前はレスラーか?」と思われるほどの男どもが3人ほ
どがふんどし姿でケツに落書きし股間をさらしている姿は思い出し
ただけでも、気分が悪くなる演出。下品や野次をも飲み込んでしま
うテントでの芝居。途中二回の休憩時間があった。
 日報で実物大の飛行機が飛ぶ事を知っていた僕はテントの裏側は
いったいどうなっているのだろうか?疑問に思ったので散歩がてら、
歩いてみた、「あ!劇団員が見張りをしている。ヤバイ!みつかっ
た。」怒られる前に戻ろう。
 でも、僕は見逃さなかった。テントのはるか上空に大型のクレー
ン車があった事を。新宿梁山泊はここまでやるのか?と思った。
 芝居を見終わってしばらくは、「もう男のケツは見たくねー―。」
と思った。数日はあの光景がどうにも頭の中を強烈に支配して消え
ない。何か別のもので飲みなおしいや、鑑賞し直さないと。
 火曜日の深夜、11時15分から「ぷっすま」ユースケと草なぎ
君の2004年見納め水着ショーを見るまではあの強烈なシーンが
焼きついて離れなかった。 最前列で見ていた女性達は無事だった
のかな?僕は最後方だったから助かった。
 下品&上品(エリカ達)&野次や危ない演出のオンパレード。ご
っちゃ混ぜの台風のような芝居だった。

 追、劇団の雰囲気に合わせて僕も下品に書いてみた。新宿梁山泊
ならこんな文面も飲み込んでくれるに違いない。
 

[90] みゆ 2004/11/20(土) 08:07 [削除]
[公演名] 新潟市高校演劇発表会 PLAY
楽しむだけじゃなくて、考えさせられる劇が多かったです。前回
のPLAYは1月下旬ということで、地区大会とは別の劇を発表した
学校が多かったと思うのですが、今回は例年通り11月で地区と同
じものを…的な学校もいくつかありましたね。変わった部分もいろ
いろ見れて面白かったです!
(やっぱりPLAYは土日がいいです)

[91] 本間 弘行 2004/11/20(土) 18:19 [削除]
[公演名] ティッシュ二モウヒツ’04 [劇団名] 一発屋
 “心に深く突き刺さり、何も残さぬ物語。 ”とあるように、一
発屋が演劇をとおして伝えたいことは、あるいは無いのかも知れな
い(伝えたいことが無いというのは平田オリザにもいえることで欠
点ではない)。そのかわりといってはなんだか、中嶋かねまさとその
他の一発屋のメンバーには、表現したいという欲求が凛としてある。
一発屋の表現は、若々しくて幼くて、ときに拙いかも知れないが、
私は今回のシアターent.での公演の各所に、またその表現への
一発屋のひたむきな取り組みに、ときに美を感じた。
 文学において、もっとも魅力的なのは怪異譚だという考え方があ
る。こわいのは人間かお化けかと聞かれたら、私はどっちもだとこ
たえよう。なぜなら今この時期のシアターent.に行くと、魅力
的な人間と、魅力的なお化けがいるかも知れないから。
(11月20日午後2時 今回の公演は22日まであるとのこと)

[92] 音庵Y 2004/11/22(月) 01:26 [削除]
[公演名] ティッシュニモウヒツ’04 [劇団名] 劇団一発屋
 ではネタバレ。
 冒頭のDJシーン、K氏には悪いが今回のイカラシ氏がとてもよ
かった。選曲が自分好み(レピッシュ!有頂天のBYEBYE byオ
ーケンなど)ということもあったが、ブリオ君との絡みあり、○SN
ラヂオのサンプリングあり、つかみはOKという感じ。オープニン
グの意味ありげな男女の邂逅から「ヘッド」「フォーン」は、ラスト
の「マイク」「ロフォーン」につながる、好きなシーンだ。思わせぶ
りで。滝平二郎風ムービーとI FEEL COKE。村井氏流石。20代
前半以若無視万歳。ストーリー自体はいつもながら落し所は実に単
純なのだが、台詞は本来のコンテキストからどんどん逸脱し言葉遊
びに。国立兵器研究所での所長と所員らが開発した人型爆弾シンク
にみすみす逃亡されるシーン。ソブラーニ皇帝が地球に行った娘キ
ャロットを案じながら逃げた爆弾の回収と娘の救出を指示するシー
ン、それを解説するお姉さんアリエと、その兄ポカリ・ネクター(所
員のイトコのシーン、アリエと友人小松っちゃん・サダ坊のシーン、
アリエを尾行してシンク(実はキャロット?)と遭遇したネクター
が知人(後輩)の神父に彼女を預けるシーン、キャロットを連れ戻
しに来た勇者の暴走、そして研究所では幽霊であった爆弾の爆発、
爆風からアリエの「殻」に篭ることで救われる人類。こうしたスト
ーリーの説明が無意味なほど、むしろこの芝居の本質は挿入されて
いる即興的な笑い、ゲームの世界を表現したり○ェッカーズ内輪争
いをもじったりしたシーンにある。リアルなストーリーなんて置い
て行くスピード。理解できなくても瞬間ごと面白さに身をゆだねる
波乗り。笑わせようというよりむしろ笑われることを恐れない手法。
これらはある程度成功していたと思う。

[93] 音庵Y 2004/11/22(月) 01:54 [削除]
[公演名] ティッシュニモウヒツ’04 [劇団名] 劇団一発屋
承前。
さて、今回ナカジマ氏がこだわったこと、また議論を呼んだことは、
「緻密に計算され訓練された演技ではなく、役者の生身から出てく
るせつなの所作、発語をいかにくみ上げるか」ということだったと
思う。齋藤氏が先に述べられたように、音楽に似たライブ的感覚。
各上演ごとにインプロヴィゼーションが新たに展開される。それを
愉しみながら、芝居の一回性や現場性について考えさせられた。芝
居にばらつきやぶれが出ることを、むしろ確信犯的に取り入れるこ
とは、有効であった部分もある。一方で、役者が無意識的な部分を
出すこと、素を出した失笑・苦笑すら出して行こうとする理念が先
行して、意識的な「無意識の表出」に感じられる面がある。非常に
バランス感覚が難しい、アクロバティックな行為だから、上手く行
けば大きな効果があるが、完全な即興や完全な素でないことがむし
ろ人によっては不快を感じるかも知れない。いずれにしても、今後
どのようにこの手法を取り込んでいくか一発屋は考えていくのだろ
う。そして個人的には、次回はまた違うアプローチで来るのではと
予感したりする。

[94] 音庵Y 2004/11/22(月) 16:15 [削除]
[公演名] ティッシュニモウヒツ’04 [劇団名] 劇団一発屋
さらに承前。
で、2002年のビデオを改めて見たりして思うのだが、基本構造をこ
れだけ守りながら毎回違う印象になるということは、いかにディテ
ールが芝居の本質になっているかということだと思う。ネクターと
ポカリが所員の従兄弟で、どうでもいいような内職をしながらアリ
エを見守りつつ実はエージェントとして姫の救出に携わっていると
かそういうポイントは、押さえておかなくても全然問題ない。でも、
ナンセンスといいながらもシーンの繋ぎを無理やりにでも(屁)理
屈で説明して進んでいくあたり、ナカジマ氏はやはり根本的にロジ
カルでノーマルな思考の持ち主なのだ。それは自分でもよく自覚さ
れていることと思う。そして、だからこそアンチロジカルな爆発的
パワーに惹かれて今回の試みがあったことは認めつつも、やはり自
分にとってナカジマ氏の魅力はその思考回路なのだと思う。コマギ
レレビューで失礼しました。

[95] 本間 弘行 2004/11/22(月) 19:57 [削除]
[公演名] マクベス [劇団名] ク・ナウカ
 美加理が最後のアングラ女優と呼ばれることがあるが、だから
といってその美加理が所属するク・ナウカもアングラ劇団かといえ
ば、ク・ナウカには『天守物語』や『生きてゐる小平次』といった
大衆性を持つ作品がある以上、そんなことはないだろうと思う。だ
が、ではその美加理が出演しないときのク・ナウカの演劇は、前半
と後半で演出家が異なった今年3月の『ウチハソバヤジャナイ』の
ように、また今回の『マクベス』のように、演劇についての自分た
ちの観念を飽くことなく実現させようとする、芸術という名の幻の
嶮しい山の頂上に観客も一緒に登ることを求めるタフな演劇を作る。
 この観る側にも高い観劇のリテラシーを求める傾向は今年に入っ
て顕著であり、美加理がタイトルロールであるが来年の1月にテレ
ビで放送される予定らしい『アンティゴネ』も、またこの『マクベ
ス』も、あらすじが書かれたプリントを事前に観客に配るが、物語
が血肉となっていなければ安心して楽しむことが出来ないだろうと
感じさせる舞台をみせる。その意味でク・ナウカは、美加理が出演
するときは主に母性原理を出現させる(かつて美加理から古代共同
体の母性を感受するといった評者がいた)演劇を作る劇団で、その
一つの極みが昨年上演され本年の朝日舞台芸術賞を受賞した『マハ
ーバーラタ』であり、出演しないときやその動きが抑えられている
ときは演劇という名の芸術至上主義を追求する姿勢が前面に出る男
性原理に貫かれた顔を見せる劇団で、この後者の部分は、そのまま
演出をつとめる宮城聡の個性でもあろう。
 今回の美加理が出演しない『マクベス』は、マクベス役(阿部一
徳)以外はすべて女性が演じ、物語も私たちがよく知っているマク
ベスそのままであるが、生み出された子孫がすべて遺伝子操作で作
られたクローンであるという説明や男性についてのナイーブでセン
チメンタルな演出家の思いが語られたパンフレットを読まなくとも、
またたとえ舞台がスタッフ・出演者全体による共同作業の結果だと
しても、ク・ナウカのマクベスの解釈に見えるのは演出家の男性原
理についての考えと、マクベスに投影された個人的なにおいのする
孤独である。
 公演の会場は、スズナリの空間の半分が客席、半分が舞台であり、
舞台には袖といったものはなく、客席との断絶感がない。白い花の
ようなかざぐるまが草むらのように舞台全体におかれ、雰囲気とし
ては賽の河原のようであり、赤い照明が当たればかざぐるまはそれ
を血のようにみせる。また舞台の背後には、ジャンベなどの楽器が
客席と並列に向かい合うように並び、これが演奏されるときはもち
ろん容赦なく打ち鳴らされ、だからときに阿部一徳が語ってすら何
と言っているのかよく聞き取れないことがあり、やや不快であるが、
これはマクベスと男というものと、それを演ずる阿部一徳をロゴス
としてとらえ、それが持つ孤独と男性原理に対する絶望を表現した
演出だろうと思えないこともない。
 女優はマクベス夫人と魔女以外は黒い色をした侍であり、刀を持
ち、パンフレットでクローンという言葉を出しておきながら性的で
ある。だがマクベスの衣装は最初からしばらくは赤であり、ひとり
ぼっちの赤い男性と大勢の黒い女性がそろった時点で私は男性原理
vsそれに対する絶望(うまく説明できないが決して女性原理と呼
べるものではなかった)といった構図が思い浮かんでしまい、観念
的にすぎるように感じられた。だがこの女優の使い方から、マクベ
スという劇における性というものの登場人物への影響力についての
考えを進めることもじゅうぶんに可能だろうが、そうなると私とし
ては、マクベスは自分の中にある女性的なものを支配すること、コ
ントロールすることに敗れて自滅したと思いたい。実際物語ではマ
クベスは英雄らしく戦い抜いて死んだのではなく、どちらかといえ
ば戦意を喪失してマクダフに自分のことを殺させたではないか。

 “「この世の原理を把握したい」という意志から生じた遺伝子工学
の技術によって、クローンとしての子孫を残す・・・それが男の欲
望の行きつく先だよと、3人の魔女たちがささやいているように思
えてならなかったのである。” 
 パンフレットの最後の部分を引用したが、そうだとすれば、それ
は生殖をする者としての男の滅亡ということですかと、少し寂しく
感じる『マクベス』である。

(11月21日 下北沢ザ・スズナリ)


[97] ナカジマ 2004/11/27(土) 01:20 [削除]
[公演名] ぁや、これは個人的なアレなんで・・・ [劇団名] 劇
団カタコンベ
 観て来ましたよぉ。好みかどうか?っていう問題はないんだろ
うなぁ。バランス良く上手くまとめてるのは、台本の力。そこはか
とない孤独とかを表現しているように感じました。が、僕の注目は
笑いの部分。笑いの演出面では、と言うより、演出の戸中井さんが
主演なもんで、どうしても、戸中井さん以外の役者さんのランクが
低いように見えてしまう。僕は戸中井さんがやりたいことはソコソ
コわかるつもりだけど、役者人がイマイチついて行けていけてない
というか、もうちょっと肩の力抜いてほしいと言うか。
 終演後戸中井さんと少し話す。「次のアクションのデザインを考え
ないように、考えないように、強いて油断する演技を心がけた。」と
の事を聞いて、納得。
 ストーリー等はまだ始まったばかりの上演作品だから割愛。
 変な言い方だけど、第三者の演出の手にかかった役者戸中井さん
を観て見たいと思いました。


[98] 本間 弘行 2004/11/27(土) 09:45 [削除]
[公演名] ぁや、これは個人的なアレなんで・・・ [劇団名] 劇
団カタコンベ
開演前、しばらく舞台に置かれたベンチを見ていると、それが宙
に浮いているように見えてくるほど闇が濃い。シアターent.は、
できあがった頃を覚えているけれど、今のような形になって、いい
劇場だ。
 劇団カタコンベの芝居はモノローグをさまざまなパターンでみせ
る。あるいは鏡に写った自分とのおしゃべりのような芝居だ。今回
の芝居も、果たして喪失感があったかどうかはわからないが、登場
人物は誰と語り合おうと皆それぞれに孤独を抱えている。そしてそ
の主宰である、顔が山の手事情社の三村聡に似ていると私だけが思
っているかも知れない戸中井三太の演技は、定型的だがスタイリッ
シュで、身体の動きだけを取り出せばテレビの探偵物語の松田優作
をゆっくりにしたようだ。そういう意味では戸中井の演技は親しみ
やすく、会場には大勢のファンもいたのだろうが戸中井が姿を見せ
るとまるでテント芝居で人気役者が登場したときのようで、悪くは
ない。
 舞台は全体的にやや丁寧すぎて、いろいろ未消化な部分を感じた
が、ラストといいさりげなく身体を張っていて、ノスタルジーのあ
る、いい劇団によるいい芝居だと思う。今日は“七”役を違う役者
(初日は吉田綾子、今日は麦森あいえ)が演ずるようだが、夜まで
に天気がしっかり回復するといい。
(11月26日午後8時 シアターent.)

[99] えんぴつ 2004/11/28(日) 01:15 [削除]
[公演名] リア王プレシアタートーク 出演:松岡さん 白石さん
栗田さん
リア王のプレシアタートークに行ってきました!
空席もちらほらあったようですが、見にいけなかった人はもったい
ない!と思いました。
翻訳家松岡さんが聞き手(進行)となり白石さん栗田さんに質問をし
ていく形で、リア王の見所から俳優論、そして普段お目にかかる事
のできない白石さんの素の部分が見れたりと(こういったら失礼に
なるかもしれませんが、かわいらしい人でした)俳優を目指す人達に
とってもとても為になるお話ばかりで盛り沢山でとても満足。そう
いう方のお話を聞き感化されて私も明日から頑張ろうと思いました。
折角なのだから最後の質問コーナーで手を挙げればよかったです。
今度同じような企画があった時は無理やりにでも質問作って投げ掛
けるぞ…(-o-;)
"8人の少女達"も講演を一緒に聞いていたみたいです。演出ではど
んなに厳しく怒鳴ったりしても栗田さんは本当に俳優さんを信頼し
ているんだなぁと思い、そんな9人の少女達が羨ましくなったり…
(笑)でも私は私で頑張ろうと思い、やっぱりいろんな面で刺激の強
い講演会でしたo(^-^)o(まとまりのなくてすみません)

[100] 音庵X 2004/11/28(日) 01:16 [削除]
[公演名] TWO [劇団名] パラグラフ
27日はフラウエヴァでの「聞く名作劇場」、しかも豪華な顔ぶれ
の特別版があり、さらにentではお待ちかねカタコンベの公演あり、
果たしてどこへ足を運ぶべきか迷った。これは時期によってたまに
あることで、新潟の演劇人が動く時期はかなり重なる。しかし、い
つもこうして迷うくらい多くの公演があれば幸せなことであるとも
思う。
で、パラグラフである。新潟の演劇界でも独自のポジションを保ち、
そして新潟にあって貴重な活動をしていると思う。革新的、イノヴ
ェーティヴなことをしているわけではない。むしろメジャー寄りの
既成作品を新潟で上演することにこだわり、創作には手を出さない
そのスタンスはある意味臨界点を自ら定めているのだが、これが新
潟の高校生をはじめとするアマチュア演劇に与えてきた影響は、一
発屋とはまた別の面で大きいと思う。制作の方(パラ・ドッグ)で
の頑張り、グッズ製作やプレゼント、芝居の前後を包むような形で
トータルで提供されるエンターテイメント。これらは今回の作品の
本家であるキャラメルボックスのそれを髣髴とさせる、客に笑顔で
帰路についてもらうための取り組みであり、またオープニングでの
モブシーン〜ダンス、エンディングでの(どこが終わりか見極めに
くい)全員出動的幕引きなどはパラの特徴ですらあり、ひとりひと
りが「スター」であるというパラ的演出が見える。これらは「学生
演劇」の延長として見られる向きもあろうし、実際出自をそこに持
つオリジナルメンバー、そして高校演劇からパラを見て新たに加わ
ってくるメンバーが多いことは確かだ。学生的な芝居かも知れない
が、それを制約から放たれたおとなの立場で、お金をかけて演るこ
との楽しさを感じさせてくれる。裏では生活の様々なしがらみも出
てくる若者達が、しかしエンターテイメントのために数十分の夢を
舞台上で見せてくれる。演劇はこれだけではもちろんないが、しか
しこの世界の暖かさは演劇を見る裾野を広げて来たはずだ。今回も
受付などで学生演劇出身の面々はじめ万市系の若者がお手伝いして
いたようだが、良い見本となっているということだろう。
内容のことが二の次になってしまった。まあいかにもキャラメルボ
ックスの、悪人が一人も出て来ないハートウォーミングな話。しか
し実際自分の近くで男性がとめどなく涙を流していた。お互い善意
で動きながら、それがすれ違ってしまうことはある。自分を犠牲に
しても相手の幸せを願うことがある。「有難う」と言ってもらうこと、
誰かに感謝されることが生きる意義となり支えとなる。この恥ずか
しいくらいの語り掛けを、照れずにきちんと届けることは実は大変
なことだ。役者のコンディションや稽古の量が万全だったとは言え
ないと思う。しかしパラグラフがやりたいことはちゃんとできてい
るのだと思う。
役者を見ながら、ああ頑張ってるなあ、ダンス練習したんだなあ、
苦しいギャグを捨て身でやってるなあと、つい見守るような見方を
してしまう自分などは、決していい客ではないのだと思う。いろん
な客がいる。全てのニーズを満たすことなどできないのだから、む
しろ開き直って自分たちのサーヴできるものを堂々と提示していく
ことはいさぎよいのだ。高校生も来ていた。よきかな。期末考査な
んかより芝居見る方がずっと君たちにとって大切だ。

[103] オラッタ 2004/11/28(日) 17:13 [削除]
[公演名] TWO [劇団名] パラグラフ
もう少し書きたいと思います。
 最近、キャラメルボックスの脚本家 成井豊氏の作品を見る事が
多い。
 非常に多作、多方面の作品を書かれている方のようだ。僕はまだ
まだ演劇の事は詳しくないからよくわからないが、普通、作家なら
得意分野があってその方面の作品が多いように思う。しかし、彼の
場合は時代劇、現代劇、宇宙(SF)っぽいイメージの作品タイト
ルもあったな。
 彼について、情報を収集した事がないからわからないが、「底しれ
ない。底が見えない作家」というイメージがある。
 パラグラフ、その他の地元劇団を通じてこの人の存在を知りえた
事は大きい。

 パラグラフについて思う事は安価に関わらず、一定以上のレベル
の演劇を毎回効率よく提供し続けてくれていることにまず感謝した
いです。
 最近は深夜9時以降ならば、映画も1200円で見れる。パラの
演劇+映画一本をはしごしても、2000円という安さ。
 今回の演劇は鷲尾希さんのファンの方は必見だな。
 僕は小林将志君の妙な動きを見て、
うーーん、一発屋に欲しい存在だと思った。(笑)いいですよ彼は。
これから大きく伸びそう。小さくまとまって欲しくないな。
 池上さんは前回の芝居で存在感をまして今回も飛ばしている。
 媚山さんはあの声がいい。特徴あるし、あの声が聞こえると芝居
に勢いが出る。体力ありそうな伊藤氏もいるし、何か?勢いのある
団員がそろっているが、活かしきれていない気がする。
 一応、最後まで書くと、
 なんか?元気ハツラツ!ってイメージの仕切り屋 リーダー松本
氏。
 変装名人の中村さん。
 怒ると恐そうな石山君とか。一応、長身なので目立つ。(ごめん!)
 もう一人、主役の石山君もいたな。なんか?ほのぼのとしている
方というイメージです。この演劇は勢いがあると楽しめると思う。

 この劇団、ハジケルともっともっと凄い作品を作り出しそうな気
はしてるんでっすが、去年、わるだくみがやった「スペース トラ
ベラーズ」みたいな作品が面白そう。
 本当のパラグラフの実力が見てみたい。
 ありがとう。パラグラフ。今後も期待しています。こんな感想で
いいのかな?

追、サッカー、演劇、映画。この時期は見たいものがたくさんあり、
スゲジュールを管理するのが大変です。
  



[104] 本間 弘行 2004/11/28(日) 20:27 [削除]
[公演名] TWO [劇団名] パラグラフ
 病んだ人や傷ついた人をなおしたり、そのまわりにいる人たち
を癒したりできる力を持った人が登場する物語は、他に魔夜峰央著
「パタリロ!」の“ FLY ME TO THE MOON ”というなかなか洒
落た、悲壮な物語がある。
 あの中に出てくるロビー少年は結局他人の意志のために死ぬ結果
を選ばされてしまうが、『TWO』のトオルは彼のことを理解してく
れる恋人を得て、死なない。
 いっけんトオルの方が幸福をつかんだように見えるけれど、ロビ
ー少年が二度と自分の力を使わなくともよくなり、人間社会から解
放されたのに対し、トオルはこれからも彼の力が必要とされる機会
に遭遇するだろうし、彼の恋人は彼にその力を使わせないようにす
るよりも、彼が力を使いながら生きていけるように彼に寄り添うだ
ろうから、トオルという人物を生み出した成井豊の方が、この世に
対しての絶望が深い。
 だがこの物語は決して絶望で終わってはいない。それは最後にト
オルたちの恋の成就があることで、『TWO』は特別な力による自分
の異質性に病み、またそのためにまわりの者をも傷つけざるを得な
いトオルに対する看取りと、それを通してのトオルを含めた登場人
物たちの再生の物語になっているからだ。
 普通看取りとなればその最後にあるものは死でなければ治癒や回
復であるが、成井は死を避け、後者を暗示するものとして恋を用意
し、この恋をトオルの救済(トオルの人間社会への復帰=再生)の
装置として作用させている。またこの恋はトオルの人をなおしたり
癒したりする力と対称をなすものであろう。
 この救済は、それが恋であり、トオルという選ばれた人に力を持
つということでは選ばれなかった人がそれでも関われることを実現
させていることで、トオルだけでなくトオルをめぐる全ての登場人
物に有効であり、この救済の力が物語の最後に出現することで観客
がカタルシスを感じられるようにもなっている。
 『TWO』は選ばれてしまった人間の苦しみと、それを見る者の
苦しみと、救済のある物語であり、人はかけがえのないものである
ということを観客に思い出させてくれる(トオルの右腕はそのかけ
がえのなさを象徴している)、立派な悲劇であるといえる。
 さて今回のパラグラフの公演では、台詞に必要なスピード感やテ
ンポにやや不満を感じたが、チャレンジステージだとあらかじめ断
っているし、さらっとしているがかなりのポテンシャルを感じさせ
る池上亜矢をはじめとしたパラグラフの団員たちは(手堅い美術や
照明・受付といったスタッフワークも印象に残った)これからも期
待できるだろう。

 追記.
 公演を観ていたら、私の近くで舞台を観ていた人の雰囲気が変わ
ったから、見てみると涙ぐんでいて、それを見て私はイスに座り直
してしまった。情緒に安易に流されてはいけないのだろうが、パラ
グラフの舞台は人間を笑わせるだけでなく泣かせもする。そりゃあ
台本が持っている力もあるだろうが、人間を笑わせもし泣かせもす
ることで(これからも演劇を上演する集団としてその方向性に悩む
ことだろうが)私はパラグラフを支持したい。
(11月28日午後2時 新潟市万代市民会館 6階多目的ホー
ル)


[105] ひっぴー 2004/11/29(月) 00:16 [削除]
[公演名] TWO [劇団名] パラグラフ
おもしろかった。久々に新潟でエンターテイメントを観た気がし
た。感動もしたし、照明、音響も良かった。オリジナルをなかなか
やらないことで有名なパラ。俺も実は少し-に近い目でみていた。演
劇人の悪い癖だ。オリジナルじゃなきゃだめ!みたいな。(バンドマ
ンがB’zを否定するのに似てるかもしれない)しかし、今日観て
感じたのは脚本がしっかりしてる分、役者の持つポテンシャルを十
分発揮できるのかなと。伝えたいことが直にお客さんに伝わるのか
なと。そう感じた。そして俺もその「お客さん」の一人だ。安心し
て、初めて舞台というものに触れる友人を連れて行ける劇団ではな
いか。「舞台ってこんなにもいいもんなんだよ」と。それはたいした
ことなさそうで実はすごいことだ。いつもは「
「どうせ次もお決まりの感動系でしょ?」となりがちな俺も、そう
じゃなく、そういうオチと知りながらも、ワクワクして観れた自分
がいた。こんな俺でもそうなのだから舞台を観たことない友人を連
れてったら・・・大変なことになる。パラが新潟で芝居をしてるこ
とに感謝したい。俺もがんばる。

[106] のっぷ 2004/11/29(月) 01:36 [削除]
[公演名] TWO [劇団名] パラグラフ
パラは昨年の7月公演から5作品連続して観劇してますが、自分
にとってのパラ作品中最高のヒットでした。
感動するつもりは全くなかったのに、思いがけず感動してウルっと
きました。感動してる自分に"よかった、まだまだイケる"と、ホッ
とする面もありの、なんだかよくわからない観劇スタイルで申し訳
ないとも思いました(汗)

これはこれでアリなのだと思いました。
キャラメル作品上演については個人的に色々考える事があります。
ここには書きませんが。今日みた事によって、割と肯定的な気持ち
になりました。

石山匠さんのかもし出す誠実な感じに負けました。

[107] 音庵 2004/12/04(土) 01:43 [削除]
[公演名] ぁや、これは個人的なアレなんで・・・ [劇団名] 劇
団カタコンベ
序)カタコンベをずっと見てきたものとして、20年になろうとす
るその歩みの中、いくつかの時代があったことを振り返りその時々
に味わった感懐を思い出すとともに、今この時に息づいている劇団
として存在していることをありがたく思う。
カタコンベ作品をどう感じるかということは、戸中井三太の心象風
景に感応するかどうかが大きいと思う。同時代を通って来た者とし
て、その世界観に響いてしまう部分が否応なくあるが、同時に同じ世
界を見ながら自分が見えないところまで戸中井三太は見ていること
を感じる。
SF、という表現が芝居中もあったが、「街」シリーズのような一種
サイバーパンクな近未来の設定はもちろん、初期の「夜盗」にして
も、「独裁者と遠い蛍」にしても、地方都市新潟と見てもよい舞台設
定でありながらどこか歪んだ異世界を現前させるその作風はシュー
ルでリアルである。暗い空間に長めの暗転、どろっとした(若き日
の自分がはまった)情念的な芝居から、シンプルで日常的な設定か
らふっと深みが透けて見えるようなナチュラルでありながらいわゆ
る「静かな演劇」とは一線を画した芝居。振幅はあるが根底にある
ものは同じであると思うが、自分が見ていても好き嫌いがわかれる
だろうなと思っていた戸中井氏の世界に、今また若い世代が反応で
きることは、時代の制約の中にある作り手が、それでも普遍的な世
界観を提示し得ることの証左であろう。…個人的なアレだけど。

[108] 音庵 2004/12/04(土) 02:39 [削除]
[公演名] ぁや、これは個人的なアレなんで・・・ [劇団名] 劇
団カタコンベ
承)ネタバレありあり。
今作は、「あなたは影で描いた あなたは影で描いた」の改作で、登
場人物も一部改められている。見ながら、前作を思い出しつつまた
新しい視点で描かれていることを感じる。大きな変化は、「影」の女
が今回は出て来ないことである。次第に結婚生活が破綻しつつあっ
た頃妻に(自ら)死なれてしまった北村、彼女の友人でありながら
自分の夫が彼女と一度浮気をしたことから離婚し、結果彼女を死に
追いやったのではないかと感じている上田(加藤)、それぞれの中に
消そうにも消えない存在としての(彼女の)影、ふとしたことから
北村と顔見知りになる上田の妹、中心となっているのはやはりその
影である。谷藤幹枝が台詞の無い影をよく演じていた前作に対し、
今作で影は舞台に出て来ない。
実はここのところカタコンベを見る時に意識せざるを得なかったの
が「谷藤幹枝の不在」だった。カタコンベ世界の体現者として、ジ
ャンボ佐々木=西田耕祐と並んで長く芝居を支えてきた、彼女の狂
気と色香。そこにいるだけで醸し出される空気を、同様に表現し得
る女優はなかなか見出し難い。もちろん他の女優にはまた別の持ち
味があるのだが。今回、舞台に「影」はない。そのためにこの舞台
は、前作より明るくポジティブな仕上がりとなったように思う。カ
タコンベ現メンバースタッフを考えるとあえてこのロールを外した
設定は結果的に正しいと思う。
戸中井氏はここ数年、役者として大いに活躍している。初期はあま
り前面に出て来なかった役者としての姿が充実しており、舞台に出
ている時の華、細やかな感情表現と意地の悪い笑顔は一級品である。
笑いをきちんと取れるのは、下地としてのキャラクター作りと表現
のリアリティがあるからだ。妻ようこに先立たれ、もはや責めるこ
とも責められることもできず、ただ彼女の好んだオーティス・レデ
ィングのTHESE ARMS OF MINEを繰り返し聴き(前作を見
た後急いで店で入手したことを思い出す。)、妻の好んだビールを買
い、しかしプルタブを開けることができない北村。今回は彼の喪失
感を軸にしながらも、親友に夫を取られ(たと意識し)彼女をも(自
死により)失った上田の喪失感、夫との仲が冷えながら子どもの存
在をかろうじて口実にして現状を維持する上田の妹・七、営業しな
がら仕事に疑問を感じて悩み、やがて北村との出会いで吹っ切れて
出世していく阿部(新しいキャラクタ)、それぞれの孤独や苦悩が描
かれてより群像劇的になっていた。特にこばや☆ス氏の成長には目
を見張る。同じ情けないキャラを演じても、一回り大きく見え、ち
ゃんと笑わせる。ほしの、吉田(麦森さん見れず残念)の姉妹は、
やはり若い。赤塚・さとうQより(まあ実際そうだが)一回り若く
見えてしまう。ゆえに北村と七の間にそこはかとなく流れる淡い雰
囲気があまり漂わなかったり、ようこを介しての四角関係が加藤上
田にとって切迫したものに見えなかったりした。そこはかとない色
気が出るとより深みが増すと思う。しかし、その分舞台に軽やかさ
と取っ付き易さがあったことは確かだ。ほしのさんの笑いっぷりは
見事だった。ラストの四人がそれぞれ前向きに見えるのも終わり方
として心地よい。前作では、最後の暗転までかの曲はほとんど聞こ
えるか聞こえないくらいの音量でなかったかと思うが、今回きちん
と聞こえてくる曲に客も一緒に身を委ねることとなった。大きな話
ではない。しかし身に沁みる。無理やりでなく笑いを誘われる。こ
こであってここでない世界。よい舞台だった。

[109] 中嶋かねまさ 2004/12/04(土) 15:26 [削除]
[公演名] ぁや、これは個人的なアレなんで・・・ [劇団名] 劇
団カタコンベ
「ネタバレかも」&乱文ですが。

2回目の観劇。初日1STと4ST目の「笑い」の違いについて、
思ったことを書きます。
 大きく分けて
 1、ネタで笑う
 2、役者の演技で笑う
点がありますが、1STではネタの部分も役者の演技の部分も双方
上手くいっていた様に感じます。客席が暖かかったのもありますが。
ネタの部分は作家が作りこんだ部分であって、下準備をする時間は
多々あるので放っておいても笑えるわけです(極端な言い方ですが
ソウです)。ですからスベル事は少ないわけです。
 難しいのは役者の演技部分で笑わせると言うこと。理想は、同じ
ことをやりつついつも初心でいること。神技です。上演を重ねるに
つれ、慣れてゆくのは良いことばかりではありません。役者さん自
身が面白がれないという状況はいつ起こっても不思議ではないので
す。
 4STではネタは受けたものの役者の演技によるグルーブを巻き
起こしての笑いは少なかったように感じました。笑いの中心となる
のは戸中井さんですが、4ST目は彼の心のうちに葛藤があったの
か?「私よ新鮮であれ!」の願いだけが孤立してしまったのか?新
鮮であるため裏の裏をかき、迷子になってしまったか?5STは観
に行けませんが、千秋楽パワーで最後のライブを期待します。
 しかしライブ感覚を大切にする以上「良い時もあれば悪い時もあ
る」と言う覚悟は必要です。戸中井さんの演技からはそう言った覚
悟が感じられました。
「まだまだ、やるぜ!」と。ニヒルに笑う彼の性根はふってーっす。
極太。
 興味深かったのは、こばや☆スさんです。彼は1STも4STも
同様にリラックスしているように見え、まるで恒常的温度を保つ地
下水のような安定感を漂わせます。彼の鼻につかないヘタレさ加減
は、戸中井さんがこけても地下水だけは脈々とある!いう安心感を
与えますし、女性役者さんの真剣な眼差しといいコントラストにな
っていて、観ていて飽きないです。死んだ淡水魚みたいな目が良い
です。カタコンベ独特の、時間が一拍ずれているような冷静かつナ
ンセンスな世界にぴったりです。難を言えば、地下水なので、周り
が上手くいくと彼の存在感が薄れていくと言う皮肉が・・・(笑)。

 終盤、男女がベンチの裏のラクガキを見て大笑いするシーンがあ
ります。ラクガキのクダラナさ加減に笑うシーンですが、舞台上で
「笑う演技」は超高等テクニックです。「笑い狂う」は超兆テクニッ
クです。演劇人として一番興味深いミドコロはそのシーン。
 千秋楽は成功するか?失敗に終わるか?
そこで観客も巻き込むくらいの「笑い」が起これば、ラストシーン
に起こる奇跡を、観客も「理解」ではなく「体感」できるのでしょ
う。

[112] オラッタ 2004/12/05(日) 13:04 [削除]
[公演名] ぁや、これは個人的なアレなんで・・・ [劇団名] 劇
団カタコンベ
 正直言って、あまり書く事も思いつかないのだが見ているとき
に感じた事を書こうかと思う。
 一行レビューでは笑いの周波数が僕に合っているように書いた。
 でも、笑いだけではない。
 「コップ....ミジンコが行く」の資料を読んでいた時に、どこかで
戸中井氏は繊細な作品を得意とすると読んだ記憶がある。なるほど
と思っていた。
 僕がカタコンベで魅力を感じる俳優はやはり戸中井氏だろうか。
と思う。
 髪もいつのまにか茶髪に染め、今流行のヨン様風だ。あそこまで
派手ではないが。
 あのぼーぜんと遠くを見つめるような秋刀魚のような目、いや、
つぶらな瞳。
 かと思えば、表情が急変し笑顔を繰り出す必殺パンチ。
 うーーん。女性達は彼のこう言った表情に弱いのではなかろう
か?と勝手な想像をしながら、彼を観察する。
 一番、思った事はこういう方は子供時代にどういった子供だった
んだろうか?と思う。繊細な神経と言うか?感覚はどのような環境
でどんなご両親の元、兄弟は何人いて子供の頃にどんな印象深い出
来ごとにどんな事があったのか?とか。
 そういうプライベートな部分に興味がわく。子供時代の事柄を作
品に反映してもらえると嬉しい。
 もし、この作品を高校演劇にそのまま出したら、舞台美術をもっ
と工夫し準備した方がいい。と言われそうな気がします。(笑)




[113] 栗栖 2004/12/08(水) 03:08 [削除]
[公演名] ぁや、これは個人的なアレなんで・・・ [劇団名] 劇
団カタコンベ
 齋藤氏がレビューを書いたのをハッケンしました!

・芸能時評No128です。

http://comnet.ge.niigata-u.ac.jp/writing/ayaprivate.html

 今回のカタコンベの作品は、いつもと違っていて、トローンとし
た感じ。発狂演技しないカタコンベもアリっちゃあアリかな。

[115] 本間 弘行 2004/12/12(日) 07:10 [削除]
[公演名] 踊りに行くぜ!!Vol.5新潟公演(演劇ではありま
せんが)
 1番目、川谷麻理子・小柳千絵・諸橋優の「Love Los
s What I wore −Light is callin
g−」は、最初、ろうそくを持ったダンサーたちが出て、それぞれ
のトランクのところに着くまで、短い時間でも雰囲気が重い。だが
それはこの3名が持つ個性でもあるのだろう。踊りはやや、ところ
どころ会場に流れる音楽のバックダンサーのようで、そこをどう感
じるかだろう(尚、2回目のプレスリーが終わってからの照明の変
化が印象に残った)。
 2番目の、“踊りに来たぜ”と言って矜持を示し、最後にさりげな
くVサインをみせた三浦宏之の「第三惑星怒れる男・たびお・愛の
短編」は、私はこれが一番楽しめたが、豊富に盛り込んでいる演劇
的要素をどう消化するかでこれからも格闘していくのだろう。
 3番目の星加昌紀は、メッセージ性が今回のダンサーたちの中で
は一番強く、それはそれでかまわないのだが、最後の機械仕掛けの
人形とでも言えばよいのだろうか、そこの踊りの場面で何となく客
席の同意・共感の表現としての拍手を求めているように感じたが、
仮にそうだとしたら、それはやや今は無理があるだろう。
 最後の、近藤良平+黒田育世の「私の恋人」は、板を頭で割る黒
田育世が印象的で、黒田が床に仰向けに横たわるところや、近藤が
黒田の目を閉じさせようとするところなど、なかなかエロティック
でよいのだが、全体的に音楽にやや語らせ過ぎではないか? だが、
近藤が演奏するピアノにあわせて黒田が踊る部分など、そこはとて
も見ていて幸福を感じた。
 最後に、客入れの時に会場に流れていた音楽が、なかなかセンス
が良いなと思ったことを記しておく。
 (12月11日 午後7時 りゅーとぴあスタジオB)

 
 
 

[116] オラッタ 2004/12/12(日) 07:43 [削除]
[公演名] 踊りに行くぜ! [劇団名] コンテンポラリーダンス
(ネタバレ?してます。)
 コンテンポラリーダンスを見てきました。4団体ほどダンス?が
あったのだけど。お客さんは超満員だった。席が足りなくって、急
遽座布団をしいたり椅子を出したり20席くらい増席してた。五十
嵐劇場の関係者がダンスをバックアップしているのは以前から知っ
ていたのだけど。僕の知る限り、演劇俳優さん達も2名ほど見かけ
た。

 川谷麻里子氏、小柳千絵氏、諸橋優氏のダンスについては。
 ダンサーが登場した時、お香をたいてたのか?香水の匂いなの
か?わからないがわずかな空気の流れでとてもいいにおいがした。
演出なのかな?
 結構、武富士のダンスチームの様だった。問題点は後半になると
どうしても顔に汗をかくため、メンバーの一人が最後の挨拶の時、
マスカラが落ち、顔が涙のように黒くなっていた。汗をかいてもメ
イクが崩れない工夫が必要だと思った。
 三浦宏之氏。
 この方のダンスはなかなか踊らないです。元劇団員らしい。それ
っぽかった。
パントマイムとダンスの融合かな。
 星加 昌紀氏。
 テーマはゲームに関連したもの。この方の踊りのレベル、表現方
法は結構革新的かも。こういう方が劇団員にいると革新的な演技方
法といわれるんだろうなーーあ。と思った。一発屋さんの先日のコ
ンテストではこういう方達が演劇を作っているのか知れないと思っ
た。
 近藤良平氏、黒田育世氏。
 この二人のダンスには物語りがある。
 近藤良平さんのダンスは女性達に人気があるらしい。今回のダン
スを見てなんとなくそれが理解できた。ダンスで演劇をしているよ
うなもんだ。テーマは「私の恋人」通常は1時間40分のものを4
0分に短縮したとの事。心がハッピーになるようなウキウキするよ
うな楽しいダンスだった。ダンスもいろんなジャンルと言うか幅が
広いのだと思うが、表現者としてみた場合、俳優とあまり変わりは
ない。踊っていて、声をあまり出さないが、表情は豊だ。黒田さん
はとてもチャーミングで綺麗な人だった。
 ダンスは僕が思っていたよりも技に走るのではなく心に訴えてく
るような表現方法をとっていた。
 今日は当日券だけど、2800円なら妥当な価格かなと思った。
 今日は見に行ってよかった。また、機会があれば見にゆくだろう。
演劇もダンスも基本的には僕の中では変わらないと思った。女性ダ
ンサーがいると得した気分になりそう。ダンスの演劇化が進んでい
るのではないだろうか?
 今日の午後にもう一回公演ある。

[117] 本間 弘行 2004/12/13(月) 21:03 [削除]
[公演名] 始まったものに終わりはない
 昨年の暮れに代田橋の「都会の森ガーデン」という場所でHIGH
MORALS FOREVERの『藪の中』を観たが、それにしてもこの“HIGH
MORALS FOREVER”とはどういう意味なのか? おもしろく思っ
ていると今年は宣伝に説明が出ていて、つまりは俳優の美加理、大
久保倫明による基礎ユニット"MORALS"のビルドアップバージョン
ということらしく、今年は以上のふたりの他に山本芳郎(山の手事
情社からの客演)と棚川寛子が参加するらしい。ただ、そうはいっ
ても、結局(小坂圭司という人も言っていたが)“HIGH MORALS
FOREVER”って、文字だけをみれば、それってほんとにどういう
意味なんだろう。
 ということで、そのHIGH MORALS FOREVERの今年の公演『始
まったものに終わりはない』を観たが、それは演劇というよりはパ
フォーマンスあるいはrevueであり、たとえば最初の“フェニ
ックス”では、美加理と山本芳郎が、軍鶏をデフォルメしたような
衣装で、まるで映画『オルフェの遺言』に出てくる、ジャン・コク
トーに向かって槍を投げる神のような佇まいであらわれて、そのあ
と闘鶏を人間がやっているように勝ち負けもなく振る舞う。最初に
そういうものをみせながら、とちゅう山本芳郎がひとりで出てきて
“Hamlet”を演じたり、棚川寛子が熊のかぶりものをしてロ
ックにあわせてからだを動かしたり、大久保倫明が山本芳郎と“海
彦と山彦”を演じたりまた美加理がフランダースの犬を変容させた
りといろいろで、最後の“カタストロフィ”では、自分の顔を象っ
た面をつけて俳優が勢揃いをして、松本力の手書きのアニメーショ
ン映像を背景に、(聞き間違いかも知れないが)瞽女節の古い録音を
BGMに酒盛りを始める。そして、人は門をくぐるが、そのくぐっ
た門はその人自身であるというような、まるでフランツ・カフカみ
たいなことが声だけで語られて、誰もいなくなった舞台に終わりの
あいさつの言葉が映像でうつされて、おわり。

 アンケートがあったので“幻という名の一足早いクリスマスプレ
ゼントですね”みたいなことを書いてきたけれど、さて“HIGH
MORALS FOREVER”って、文字だけをみたらやっぱりどういう意
味なんだろう。しかし、読めばすぐにわかるようなたぐいの意味な
んて最初からそこには無いのかも知れない。それはちょうど美加理
の、あのかまえのない、腹のそこからの、想いのこもった、演じら
れた叫び声のように。
(12月12日 午後2時 サイスタジオコモネA)


[118] げむぱ 2004/12/16(木) 23:44 [削除]
[公演名] 「リア王」〜影法師〜 [劇団名] りゅーとぴあ能楽堂
シェイクスピアシリーズ
“生”白石加代子を見たくて、私は能楽堂へ足を運んだです。
能楽堂は、コレで4回目。そのうち一回も能ではなかったけど、能
楽堂の独特のかっちょよさはわかった。4回のうち一回は前回の栗
田演出の「マクベス」。
どちらがときかれれば、私は「マクベス」のときの方が良かった。
なぜかな?なぜかな?私にもまだよくわからない。 
白石加代子の私のイメージは「女の業」。子宮を持った体でどんなリ
ア王が見れるのか、楽しみにしていたのだけれども、ちょっと失敗
でしたね。パンフに書いてあった白石さんの言葉によると、彼女も
「リアを女の生理で捉えるというのも面白いかなと思い始めてい
る」と書いているし、また一方で「凄くうまく行くか、大失敗か、
そのどちらかではあるでしょうね。」とも書いてある。今日のは、失
敗の方じゃない?彼女お得意(?)の「狂気」の舞台ではあったけ
れどもね、その得意技は多用してはいけない気がする。特に「狂気」
の人を演じる場合。
リア王の「菩薩」がえり。私も見てみたかったです、栗田さん。
今日は、マダ2日目でしたからね。
千秋楽の名古屋能楽堂では、まったく違ったものが見れるかもしれ
ない。
そしたら、大千秋楽、新潟でやってほしいなぁ。
新潟で作った強みとして、初日と千秋楽を新潟でやってくれたら、
大変面白いと思うのだけれども・・・。でも、もう一回見に行くの
はちょとつらいかな。
それにしても、衣装豪華!
でも、豪奢すぎやしないかい?
シンプルな能楽堂にはちょっと・・・。
「能舞台は簡素・無装飾だからこそさまざまな工夫が要求され、壮
大な世界を作り出す空間として伝えられてきました。」とパンフで言
ってる割には、その能舞台にねぇ・・・。あと、英語(?)の歌詞。
台詞と被って、ミスマッチ。やたらと集中しないと入ってこない難
しい台詞を追っかけてるのに、後ろで英語の歌詞歌われるとに気な
っちゃって気になっちゃって。微妙に「英語かな?意味がわかるか
な?」なんてそっちの方に気が行ってしまってね。あぁ、私の集中
力が足りなかったのね。
もし観にいくなら舞台がなじんだ20日(月)がいいかもね。

[119] 本間 弘行 2004/12/19(日) 10:32 [削除]
[公演名] 芝居の丼“セット”
演劇が持つ魅力とは何だろう。人間はひとりで生きていけるもの
ではないから、毎日を暮らしていると、他者との関係の中に、自分
が埋没してしまうことだってあるだろう。埋没してしまって、自分
に気がつかなくともよくなって、そうなることによる嬉しさ、よろ
こび、気楽さだってあるかもしれないが、それでも毎日を自分から
生きていきたいと欲求するなら、自分の人間としての主体性を取り
戻す、あるいは獲得する方法、再生する場として演劇は機能するだ
ろう。
 今回「芝居の丼“セット”」の中で、とくに一つをあげるとすれば
私は劇団マジカルラボラトリーだが、その劇団マジカルラボラトリ
ーの『駅前アパートの世界戦争』は、小池以外の登場人物が皆アパ
ートのドアを通って登場して、一部はそのまま居座ったりするとこ
ろがなんだか安部公房のようで、作劇もしっかりしていたと思う。
それが劇の中ほど、ショータローの目覚めをきっかけに、丁寧に進
んでいた物語がいきなり破綻してしまう。だからラスト、大家があ
の3人について説明的に語らせるくらいなら(あれは私には物語の
破局を収拾しようとする無理な辻褄合わせのように感じられた)、あ
のまま破綻したままで突っ走った方がおもしろかったのではないか
と思った。あとは最後の3人の、黙劇風の身体の動きが作り出す舞
台の雰囲気がなかなか良かった。
 他、情熱華劇団(『NOVEL〜聖なる夜に約束を』)は、石山み
ずきが印象に残った。みっくすじゅーす倶楽部(『再朝〜a Day 
Light〜』は、これは私は途中から観たのだけれど、公演がで
きることの嬉しさを今後どう自分たちの舞台づくりに応用していけ
るかだろう。
 そして、玉木雅志である。玉木雅志は今のところ若いだけで(だ
からあれくらいの長さの台詞は当然覚えられるだろう)何者でもな
いが、いろいろな意味で記念すべき舞台であり、観ておくべきであ
ろう。
 
 今回は全体的に、演劇ができることのよろこびが舞台の役者から
自然に感じられて、それはそれで観ていて幸福なのだけれど、その
ぶん演出家の不在というものが感じられた。各公演にある演出は演
技指導にとどまっていたのではないか。いろいろとやむを得ない部
分もあったと思うが、だからこそ次回も観客として期待したい。
 (12月18日 午後5時〜 万代市民会館6Fホール)

[120] 本間 弘行 2004/12/19(日) 11:27 [削除]
[公演名] 芝居の丼“セット”
 先の[119]の、劇団マジカルラボラトリーについて触れて
みた部分で、途中“3人”という表現を2度出しましたが、これは
“4人”の間違いです。失礼しました。

[121] 本間 弘行 2004/12/19(日) 22:42 [削除]
[公演名] 風の慟哭~報われぬ魂の果てに~
長岡戯曲研究会の『風の慟哭』は真面目でなかなか逞しく、役者
紹介など、あともうちょっと元気があれば劇団無形舎のようだ。
 少し懐古趣味になったが、それにしてもこの公演の役者は観てい
て気持が良く、10月の震災後に加わったという最初と最後には、目
新しくはないが心が動くものがあった。だからこれで舞台中央に花
道でもあればなとか、もう少し戯曲が練られていればなとか、音が
もう一工夫あればなとか、思うことはいろいろあるが、次回もきっ
と独自の世界を表現してくれるだろうと今から期待している。
(12月19日 午後6時 シアターent.)

[122] サイゼリア 2004/12/19(日) 22:53 [削除]
[公演名] 駅前アパートの世界戦争&サイドストーリー [劇団
名] 劇団マジカルラボラトリー
 織田智頼・羽田知史の二名のでしゃばり合戦。目を引きつけて
やまない二人の演技はりゅーとぴあ主催の出し物にうってつけ。8
0年代にはやった入れ子構造、ゲーム感覚の切迫感が善人会議(扉
座)の横内謙介氏を思わせ、物語構造を知っている観客にとっては
先が読めて退屈。また群唱らしきものが聞こえてくると、寒気がす
る。
「駅前・・・」の方が「サイド・・・」よりもやや好印象。「サイド・・・」
は「自由」からは程遠い、肩の凝る説教芝居。「駅前・・・」は高校
演劇に無駄毛が生えてしまったオヤジの道楽。
 他団体よりも高評価なのは主催者であることのご苦労を鑑みて。
 前回公演よりもそれぞれの劇団の個性は現れていて、その点はプ
ラス評価。

[123] 春彦 2004/12/19(日) 23:53 [削除]
[公演名] 芝居の丼 [劇団名] 全ての芝居の丼参加の劇団に
私のサイトに芝居の丼感想をUPしました。ぜひ来てください。

[124] オラッタ 2004/12/20(月) 20:43 [削除]
[公演名] 「リア王」〜影法師〜 [劇団名] りゅーとぴあ劇団
 そろそろ新潟での最終公演が始まった時間帯だな。
 僕が見た公演、当日(16日木曜日)はぽかーんさんにクレーム
をつけられていたので、客観的&冷静に見れるか?すこし不安だっ
た。そもそもこの演劇を見るか?どうか?まだ決めかねていたし。
 しかし、逆にコメントをつけられたいじょうは見ないでこれ以上、
議論してもしょうがないと思い出かけた。
 今回のリア王を見て、劇の途中で飽きそうになると以前に書いた。
実は飽きてしまった。白石さんの台詞部分がどうもしっくりこない
のである。
 それから、白石さんが怒った演技をする場面があったりすると、
「マクベス」の河内大和さんなら、あの眉毛が左右非対称につりあ
がった恐い顔が思い出される。無言だが睨みをきかせた顔だけの演
技が思い出され、そのあたり実に上手かったと思うのである。僕は
両劇とも脇正面の3列目あたりで見ていたので条件はほぼ同じで女
性である白石さんにそういった演技を要求するのは無理または向か
ないと思う。違った表現方法が必要なのでは?と感じた。
 白石さんに隈取(歌舞伎のくまどり)でもしてみますか?
 どうしても、しっくりこないので、この物語を中国の歴史上の女
君主。西太后に置き換えてしばらく見ていた。確か?西太后は君主
の地位を守る為に身内も殺したんだったよな?そう思うと結構しっ
くりくる。暴君だったのかな?彼女の遺言に「女性を王様には今後
はしてはいけない」と言い残して亡くなったんだよな。なんて事を
思いながら見ていた。でも、この物語はリア王である。この物語は
女性ではしっくりこないではないだろうか?とその頃は思っていた。
 それと舞台上の登場人物が全員が女性であるという異常さに気が
ついた。この空間に男性が一人はいるだけで別の空気になるんだろ
うな?など想像しながら見ていた。
 あと、今回はピアノのパートがマクベスに比べて、相当に少ない
と思った。
 マクベスでは衣装は質素だが、目には見えないが宮川氏のピアノ
が贅沢なほどふんだんに披露され、劇を大いに盛り上げて感動を誘
っていたと思う。
 リア王では衣装が豪華だった分、予算的にピアノの演奏が削られ
たのかもしれないと思った。
 すばらしいピアノはそれだけでも感動を誘う。そのあたりのバラ
ンスがどうだったのか?疑問に思いました。


[125] にっく☆ 2004/12/20(月) 23:05 [削除]
[公演名] 芝居の丼
情熱華劇団★セーラさんとマリーさんそしてナカイさの愉快な3
人組が目立っていた。その人達が実はサンタクロースだと言う最後
のシーンが印象的で鳥肌。笑…かつぜつが気になる所もあったけど、
心暖まる話だった

みっくす…☆私は高校演劇を観た事がないけど、思ったより衣装や
照明もしっかりしていて、凄いと思った。ただ…役者が(;^_^A
演技経験も少なくて仕方無いのかもしれないけれど…同じ高校生の
私でも(!)分かる位、稽古不足だなという印象。聞きやすくしようと
いう意識は見えるけど棒読みの人、始めの場面で所作を間違えたら
しく(間違えは仕方無いかもしれないけれど)あちゃ!って顔をして
いる人もいたりして、観ていて…でした。あと、全員姿勢が悪かっ
た。(私は)姿勢を意識する事が一番重要なんじゃないかなと思う。
それと、どうして演劇をするのか…(自分達の思い出作りの為もある
かもしれないけど)やっぱりお金をとって時間を割いて観に来てく
れるお客さんを楽しませる為ですょね!!

一人芝居★演出の人にも興味があって、舞台セットも面白いから最
初は何か面白そうだと思って観ていた。やっぱり発声や発音はとて
もきれいでききとりやすかったが、口調が同じだったのが気になっ
た、特に『○○…と言っていた』などは、調子が全く同じ。もっと
他の言い方工夫があるだろうになぁ‥と思って観ていた。一人芝居
というか、ちょっとそれっぽくしてみた小説読み通し!!…に私は聞
こえたんです。これから何か起こるんだろうと思ったけど結局終わ
ってしまって、(これから面白くなっていく所だったのに…)…ん?
ありっ??っという感じでした。
高校生の分際で失礼いたしました

[127] 中ニ 2004/12/21(火) 01:52 [削除]
[公演名] NOVEL [劇団名] 情熱華劇団
 オトトイの公演ですが、今になって思い起こしてみると、「NO
VEL」は突っ込み甲斐のある作品に仕上げられていて未だに心に
焼き付いています。
 「ツッコミ甲斐のある」とは「受け付けない」「拒否したい」とう
部分もあるけれど、同時に「驚き」でもあるわけです。(そう言った
作品を、僕は敬意を込めて「やらかしてる」作品と呼んでいます。)

 断っておきますが以下の文章に、一切の皮肉はありません。(わか
ってもらえますかね?)

以下、驚愕部分です。

1、 主人公は現在進行形で熱愛中の彼女と自分の恋愛を、小説に
しようと目論見ます。かつ、そのプロジェクトを彼女に告知します。
2、で、彼女喜びます。
3、不幸な事に彼女は死んでしまうのですが、まあ、クリスマスと
言うこともあり、彼氏・彼女は奇跡の邂逅を果たします。ここでマ
ジ泣き、はいります。
4、その場に主人公に横恋慕なイトコの女の子が嬉しそうに立って
います。
5、その場に二人の美少女サンタクロース(ゴスロリ)が御手柄顔
でポーズです。
6、その場に美少女サンタクロースの付き人が美少女サンタクロー
スの成長を見届け悦に入っています。
7、「ありがとう」の言葉を受け、主人公はすっきり爽やか、小説の
完成を目指します。
8、美少女サンタクロースは更にご満悦です。
9、付き人は明かにエロイです。
10、主人公役と死んでしまった彼女役は実の兄妹です。

 スゲー。
 終演直後の評価は「・・・」だったのですが、思い返すたびに「驚
き」の連続です。僕は「NOVEL」をその様に思い返すことで楽
しみました。
 残念なのは役者さん達が、徐々に達者になって行くことです。金
輪際、演劇の修練などすることなく、センスや欲望のみで突っ走っ
て欲しいです。

*今年の、超個人的一番の作品「紅ずきん」には遠く及ばないけど、
反芻すればするほど味が出てくる「NOVEL」は実際、僕を楽し
ませてくれました。酒の肴になる芝居!それはそれでアリなのです。
・・・劇団側の狙いと違う?野暮なこと言いなさんな。上演された
時点で、作品は御客様のものなんですよお。
 この路線続行なら、情熱華劇団はまた見にいきたいです。

[128] 本間 弘行 2004/12/21(火) 10:15 [削除]
[公演名] 「リア王」ー影法師ー
 早稲田小劇場時代のことはわからないが、白石加代子のかたり
は言葉を落とすのではなく、言葉を浮かび上がらせる。それを支え
るのは重心を低く保ったその身体であるが、自分の声でリア王を構
築していこうとするエネルギーは、豪奢だとの評判のある時広真吾
の衣装を見事に使いこなしている。
 今回もオーデイションで選ばれた俳優が参加しているが、演出は、
狂気の世界に巻き込まれていく運命やそれを見届ける冷徹さといっ
たものよりも、人間の体温程度にしめった情緒をオーディションの
俳優たちに与えている。彼女らは、時に自分から情念の渦に陥る白
石とリンクして、あるいは白石の磁力に立派に巻き込まれて舞台を
引き立てていたが、無性的であり、リア王の影法師といった役割な
のであろう。欲を言えば、何か手に負えない人間としての毒のよう
なものがもう少し欲しいところである。
 他、宮川彬良の音楽は、白石をはじめとした俳優たちの声による
リア王の構築を下から支え、大地となり、存在を主張していた。
 ところで、以下は音楽のことではなく、演技・演出のことになる
のだろうが、最近(今回に限らず)俳優の声を音のようにして使う
舞台を観ることが多いが、私はそれに遭遇すると、単純かも知れな
いがBjörkのMedullaを思い浮かべてしまう。これは、まね
をしているのでは?とか、まねが悪いとか、きっと影響を受けてい
てオリジナリティがないとか、そういったことが言いたいのではな
く(いいものはいいのだから、いいものはどんどん取り入れて、消
化して、自分のものにすればよいのだ)、そう思ったことを記してお
きたいのだ。念のため。
 脇道にそれたが、今回の公演で、白石とその他の俳優との間に、
年齢や経験といったものをも含めた差があったことは否めないだろ
う。その辺のことがもう少し解決されていたならば、さらに幅広い
支持を得られた舞台となっていたに違いない。
 ただ栗田芳宏が今回の公演に限らず、能舞台を使い使い続けるこ
とには私としては疑問が残る。たとえば、たとえ白石でも、橋掛か
りではその雰囲気がやや弱まる。演出で異化効果といったものを取
り入れたいのなら、素人考えだが、りゅーとぴあの劇場のステージ
に能舞台に見立てたセットを作ってしまっても良いのではないか。
必要なら観客もステージにあげてしまって。
 
 カーテンコールの最後、白石の目が潤んでいたことを記しておく。
(12月20日 午後7時 りゅーとぴあ能楽堂) 


[129] 本間 弘行 2004/12/21(火) 10:23 [削除]
[公演名] 「リア王」ー影法師ー
 [128]の文中に出てくる“Björk”は、ビョークのこ
とです。投稿のためにコピーしたとき、こうなってしまいました。
失礼しました。

[130] レイ 2004/12/21(火) 14:11 [削除]
[公演名] 芝居の丼 [劇団名] 全劇団
久しぶりの観劇、しかも万市では二年ぶり。19日の3:00からぶ
っ通しで五時間見てきました。
○駅前〜
とことん笑わせようとした劇、という印象。もちろんみごとにひた
すら笑い続けてましたが(苦笑)あの手の劇は役者が思い切れないと
とたんにつまらなくなるから、最後まで引き上げ続けたテンション
に拍手。
○みっくす〜
舞台が見にくかった。無理して作りすぎという印象。演舞もそろっ
てなかったしあれならない方がよかったのでは。タヂの演技は自然
でよかったのに、そのせいで周りと合わないと言う残念な結果に。

[131] レイ 2004/12/21(火) 18:05 [削除]
[公演名] 芝居の丼
○タマキ
芝居としてはちょっと物足りないけど、一人芝居としての完成度は
高い。が話し方にもっと工夫が欲しかった。坊ちゃんの性格を考え
ると、皮肉っぽく特徴だけをとらえた声まねとかしたら面白かった
んじゃないかと。
○情熱
クリスマスに王道のラブストーリー。あー胸がイタイ(笑)脚本的に美代の役が宙ぶ
らりんだったりサンタという設定が微妙に生きてなかったかと。聖
達に伝えた方がよかったのでは?恋人役の二人の泣きの入った声に
はドキッとした。
○サイド
演技がなんか不自然。特にショータロー,ロボットじゃないんだから。メインとの
差が激しくて入り辛かった。

[132] 音庵 2004/12/21(火) 23:07 [削除]
[公演名] リア王 影法師 [劇団名] りゅー能・沙翁シリーズ
遅ればせながら。
りゅーとぴあ能楽堂シリーズは、敷居の高かった能楽堂に、能・狂
言のしきたりを知らなくても気軽に入れる機会を与えてくれた点で
ありがたく、また今回は白石加代子を生で見たくて、それだけでも
5000円は払うぞーと思って行った。悪くない。いや、ほぼ予想通り。
綺麗な舞台と訓練された達者な役者、見事な衣装照明音響その他の
舞台効果。どなたかも書いていたように、「芸術的」なのである。か
くあろう、と思ったその予想を上回るものでなかったというのは贅
沢なのだろうが。
制約のある抽象的な能舞台で、正面・脇正面それぞれの見え方をよ
く考えた多角的な役者の配置と動き。地面に近い伝統的な足裁きを
取り入れ(まあSCOTほど徹底していないが)、そぎ落とされた所
作による表現の広がり。演出意図をよくぞ消化して、鍛えられた舞
台表現を見せてくれた少女たちは、年齢に見合わない実に見事な舞
台人である。流石はりゅーとぴあで育てられた面々。結果論なのか
も知れないが、オーディションという形は採ったものの結局栗田氏
の選んだメンバーは自らの意図をそのまま忠実に表現する(しよう
とする)無垢な?少女たちだった。このことは、レジデンシャルな
劇団の構築構想とリンクするように思う。
白石加代子。演劇界における至宝の一つと言いたいのだが、並みの
女優ではできないことを舞台上に実現させ得た点で評価する。一方
で、この整然たる空間において、かのひとの狂気が遺憾なく発揮さ
れたかと言えば、まだまだこんなものではないはず。彼女のシーン
は全体に舞台が明るかったと思う。リアの悲劇はきちんと表現でき
ていたものの、自らの意思で道を切り開こうとする善い意図すら
神々に対する増上漫として悲劇に追いやられる人間存在の不条理と
いう、ギリシア悲劇的な人間像を描くには少し足らず、単にリアの
個人的問題に帰結してしまっていたように思う。実はこれはテクス
トの問題なのだろう。きらびやかな修辞に満ちた沙翁の言葉と現代
の言葉をどう取り込むかという点、苦労が伺えるがそこに違和感も
残る。いっそわかりやすい現代語でまとめてもよいだろう。
栗田氏はよくよく沙翁を読み込んだらしく、非常にコンパクトに内
容をまとめてきた。ケント・グロスター・紳士をまとめて影で表現
するなど、卓越した発想であり玄人受けする手法だが、ゆえに(あ
まり想定されてないのだろうが)原作を知らない層にはもう一つ伝
わっていない印象を受ける。新潟の、若い人たちはそれほど「せー
くすぴあ」に馴染んでいない(と思う)。外に持っていくと、例えば
英国では、こういうデフォルメが高く評価されそうだが。ただ、和
物の額縁で西洋古典をまんまのテクストでやるというのは、既に幾
度も行われてきたことで、鈴木忠志や蜷川幸雄といった先駆があり、
白石氏が出ることでどうしてもそれを意識せざるを得ない。濃密な
闇の中浮かび上がる白石加代子の壮絶な表情は、映像で見ただけで
も恐ろしい迫力を持っていた。パンフレットでプロデューサー笹部
氏が、狙ったのは「劇的なるものをめぐってU」だ、と書いている
のを見て、成る程、と合点した。しかしてそれが演出栗田氏の意図
と重なっていたのかといえば齟齬があるように思われる。白石加代
子と、遥かに若く経験の浅い少女たちが、それでも同じ空間に存在
しえて均整の取れた舞台を構築しえたのは栗田氏の力だろう。しか
しまたそこにこそ、圧倒的な破壊的カタルシスという、白石加代子
に期待してしまう要素が薄くなってしまった要因があると思う。
栗田氏の足跡から、氏がもともと日本舞踊を背景とし、藤間女史を
通じ猿之助一門と行動を共にしてきた、いわばこの空間を作り上げ
るのに適した資質を持つということは最近知ったことだが、能舞台
シリーズの功は認めるものの、本間さんの言うように、この能舞台
にあまり拘泥していない方がいいとは思う。劇的表現にはまだいろ
んな道がある。
個人的には、宮川氏の音はあれくらい控え目の方がよい。役者の声
を用いるのも、英語より声明を使うとよいかなと思った。
ああ、やっぱり身構えて語っちゃうと硬いなあ。

[133] 本間 弘行 2004/12/22(水) 01:01 [削除]
[公演名] リア王ー影法師ー
自分の文章ですが128の中にある"リア王の影法師といった役割
なのであろう"って、これはつまり白石加代子では表現できないもの
をあらわすといった程度の意味で、ちょうど『リア王』ってひとり
芝居に出きるかも知れないなと思ったりしながら書いていた部分で
す(今回は何度も書き込むことになって失礼しました)。

[134] オラッタ 2004/12/23(木) 11:50 [削除]
[公演名] 風の慟哭~報われぬ魂の果てに~ [劇団名] 長岡戯曲
研究会
 すばらしい音庵さんの文章の後だと皆さん書き込みにくいと思
うので、僕が犠牲者になります。(笑)
 長岡戯曲研究会の公演は19日の午後1時に見に行きました。当
日は劇団マジカルラボラトリー主催の「芝居の丼”セット”」と掛け
持ちを予定していたので、途中、休憩をはさみ1時間40分?くら
いの長時間公演にはビックリでした。料金が1000円だったな。
 僕個人はすごく、満足して帰ってきたのだけど、どうして?あん
なに感動してしまったのか?上手く説明出来ない様な気がずー―と
していて、ページレビューも遅れていた。
 他の方のコメントにテント芝居というキーワードがあったが、確
かにそういう雰囲気はあった。舞台は大小さまざまな大きさのダン
ボール箱が緑色に(乱雑に)塗られたものが配置されていた。それ
とステージの中央にあの森(あの世)との出入り口として「どこで
もドア」ならぬ何処でも箱が設置されており出入りしていた。テン
ト芝居といえば、以前見た新宿梁山泊との違いは舞台美術にほとん
ど力を注いでいないと見える点だろう。別にそれがいけないと言う
意味ではなく、梁山泊の場合、ああ見えて舞台美術や看板などは恐
ろしく精巧に描かれていた。古めかしく汚い昭和初期を思わせるセ
ットだったが、看板などを見ると実に丁寧に汚さ古めかしさが描か
れて再現されていた。つまり、今から思うとかなり計算されて梁山
泊はあの雰囲気を作り出していたのだと思われてならない。長岡戯
曲研究会の場合は衣装や舞台美術にあまり固執しないことによって、
テント芝居のイメージにある、やっつけ仕事的な雰囲気が再現され
ていた。その違いはある。
 この物語、この世の人間のため息見たいなモノ?(この部分はち
ょっと忘れました。)をあの世が吸い、逆にあの世(あの森)から新
しい風を送り込んでくる。あの世の森を維持する為にこの世に森の
姫を送り込んできて、姫とこの世で一番最初に会話した人間の愛を
獲得して、それをあの世の森にいけにえとして捧げることにより、
あの世の森を生存さえるというおきてがあり、主人公達が反逆者に
妨害されながらも格闘して、物語は展開する。
 ある意味、宮崎駿の「風の谷のナウシカ」や「もののけ姫」的イ
メージに近い作品なのかな?と思う。(自分はやっぱり、ストリーを
まとめるのは苦手だ。)
 で、そもそも物語が持っているストリーの壮大さ、人間愛?と森
に対する尊敬の念がぶつかり合い登場人物たちは運命や宿命に翻弄
されながら心の格闘をする。
 見ていて、彼らの視線や演技から、見えないはずの風や水や水門
などのイメージが自分の想像力を通して見えてくるんです。このあ
たりがこの劇団の凄い所だと思う。セットが貧弱?な分、想像力で
イメージが湧き出すとそのギャップがまた、効果的なんです。

 そして、大音量の音響効果でどんどん煽ってきて、感動が増幅し
たって感じかな。
 この劇団をはじめて見たんですが、男優陣は見ていてあきさせな
いし、主人公の姫はもののけ姫のようだし。セットその他は割と雑
なんですが、演技などは達者な人達なんです。去年みた「マクベス」
や「ボクのじゆうちょう」などに匹敵するくらいに僕の中では感動
が大きかったです。何とか書けました。(嬉)


 

[136] 音 2004/12/26(日) 00:12 [削除]
[公演名] リア王
N大・齋藤陽一研究室の芸能時評に評アップ!奥床しい方ですが、
見る目の鋭さと温かさは流石です。
http://comnet.ge.niigata-u.ac.jp/writing/ryutopialear.html

長岡戯曲研究会についてもアップされています。


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